あなたはどのような性格ですか…?
就職活動の面接なんかでも聴かれることがあるこの質問。
今回はそもそも性格ってなに…?って話を軽くしつつ、以前ご紹介した


の記事で出てくるビッグファイブ診断よりも、もうちょい簡単に調べられる方法をご紹介していきます。



性格とはなんなのか…?

そもそも性格とはなんなのか…?
この答えの参考になるのが2010年のミネソタ大学ツインシティーズ校の研究になります。
なんでも性格とは、

  • 個人が特定の行動や動機、感情、認知といった状態で示す、頻度と強度を確率的に説明したもの

を言うそうです。
う~ん…。なんだか分かったような分からないようなって感じですよね(笑)
ということでもうちょいマイルドに言うと、

  • 特定の場面で同じ、行動、動機、感情、認知をとる回数が多い少ない、強さの度合いが大きい少ないなどの偏りのこと

みたいな感じです。
そしてこれらの区分けとして最も科学的に信頼できる性格診断がビックファイブ(ビッグ5モデル・ビッグファイブモデル)となります。



1分で性格診断が出来る…!ショートバージョンビッグファイブ(BFI-10・ショートビッグファイブ)

そんなビッグファイブですが、本格的に行うとなると結構大変だったりします。
例えば2008年の書籍に載っているNEO-PI-Rってビッグファイブの方法は240個も質問があるんですよ。そしてそのNEOのショートバージョンでさえ60項目もあるんですな。

これじゃあメンドイ…!ってことで、開発されたのが1分で性格診断が出来る…!って触れ込みの「ショートバージョンビッグファイブ(BFI-10・ショートビッグファイブ)」です。
ショートバージョンビッグファイブは2007年のライプニッツ社会科学研究所(GESIS)が開発したもので、ビッグファイブの5つの性格特性である、外向性・神経症傾向・誠実性・協調性・開放性を平均1分で評価できるよう、質問を10項目までに絞ったんですよ。

また2013年のライプニッツ社会科学研究所(GESIS)の研究では、このショートバージョンビッグファイブの精度を確かめるべく、17歳以上のドイツ人1,134名を対象に検証しております。
結果は、

  • ショートバージョンビッグファイブで十分に性格を測定できた…!

って感じ。
すごいですねー。

ということでショートバージョンビッグファイブを行ってみようと思ったんですが、ドイツ語英語の物はあるものの、日本語の物がイマイチ検索しても見つからなかったんで、訳してみました。

触れ込み通り1分で出来るんで、一緒に行ってみましょう…!
以下の10個の各質問が、

  1. 全く当てはまらない
  2. 少し当てはまらない
  3. どちらとも言えない
  4. 当てはまる
  5. すごく当てはまる

のどれに当てはまるか考えてみてください。
それでは質問です。

  1. 私は、控えめな人間である。
  2. 私は、信頼できる人間だ。
  3. 私は、怠けがちな人間だ。
  4. 私は、自分自身をリラックスさせたり、ストレスを解消するのがうまい。
  5. 私は、芸術的な興味がほとんどない。
  6. 私は、社交的な人間だ。
  7. 私は、他人の短所を見つけることが多い。
  8. 私は、中途半端にせず仕事をする人間だ。
  9. 私は、緊張しやすいタイプだ。
  10. 私は、想像力豊かな人間だ。

次に採点です。
質問1,3,4,5,7の数字を反転してください(1→5、2→4、3→3、4→2、5→1)

  • 反転した質問1と質問6を足した数字が「外向性」
  • 質問2と反転した質問7を足した数字が「協調性」
  • 反転した質問3と質問8を足した数字が「誠実性」
  • 反転した質問4と質問9を足した数字が「神経症傾向」
  • 反転した質問5と質問10を足した数字が「開放性」

最低点が2点、最高点が10点なんで、各性格特性が、

  • 2~4点:低い
  • 5~7点:普通
  • 8~10点:高い

となりましょう。
皆さんの結果はどうでしたか…?
因みに各性格特性の詳しい情報については下記記事をご覧ください。




個人的考察

因みに日本語版のビッグファイブ(日本語版ビッグファイブインベントリー2(BFI-2))なら、2022年に早稲田大学の小塩教授などが発表した研究が参考になります。こちらのサイトからPDFでダウンロードして行うことが出来るんですよね。
ということで、下記にダウンロード先を置いておきますので、気になる方はこちらも併せてどうぞ。


参考文献