【加筆内容】腸内バリアがボロボロになると怖い!ではどう対策するか?
腸内細菌・腸内環境の改善とプロバイオティクス・プレバイオティクスが良さそう…!
2009年のカリフォルニア大学サンディエゴ校のレビュー論文によると、腸内細菌とプロバイオティクスによる腸管上皮細胞への影響について見直ししてみたそうです。
ということで、腸内細菌・腸内環境と各栄養素のポイントをバーッと見ていきましょう。
ということで、腸内細菌・腸内環境と各栄養素のポイントをバーッと見ていきましょう。
- 窒素バランス:人間は食事により毎日約6~18gの窒素を含む食品が腸に到達するそうな。そして腸内細菌によって代謝され、最終的に約15gの窒素物質が糞便として体外に排出されるらしい。この際、腸内細菌はアミノ酸や尿素を分解し、アンモニアをリサイクルして、アンモニアや硫化水素、短鎖脂肪酸・分岐鎖脂肪酸、アミン、フェノール、インドール、ニトロソ化合物などの代謝物を蓄積するそうです。つまり、窒素を含む食品は腸粘膜の保護に役立つとのこと。因みに肝不全や腎不全になり窒素バランスが乱れた状態でプレバイオティクス(腸内細菌のエサ)やプロバイオティクス(腸内細菌その物)による治療を行うと腸内細菌による代謝が改善される可能性があるみたい。
- 炭水化物の代謝:腸内細菌は、炭水化物を短鎖脂肪酸に発酵させ、慢性炎症や弱った腸を改善する効果がある。また予防対策としても使えるそうで、プロバイオティクスの有無にかかわらず、プレバイオティクスを用いた食事で効果があったそうな。
- 脂質の代謝:肥満ってのは、カロリー摂取量、カロリー消費量、カロリー貯蔵量の身体の調節の変化によって生じる現象。実は腸内細菌は食事からのカロリー貯蔵量を調節できるんですよね。つまり、乱れた食生活(加工食品や超加工食品を食べるなど)は、異常な腸内細菌活動を呼び、結果として体内の脂肪蓄積量が増加してしまう原因となるんだとか。因みに食事中のコレステロールの34~57%がヒトの腸から吸収されるそうなんで、如何に腸内細菌の活動で肥満を呼ぶかが分かるかと。
- ビタミンとミネラルの代謝:そもそも腸内細菌は様々なビタミンを生産しております。その中でも非常にポイントになるのが、ビタミンKとビタミンB12です。これらは腸内細菌が不可欠なんですな。また、ミネラルについても腸内細菌は超大事とのこと。なんでも銅、コバルト、鉄、亜鉛は、腸内で細菌とヒトとの間で交換できる元素らしい。またカルシウムの吸収と代謝は、腸内細菌・ヒトの両方で適応変化を引き起こし生涯にわたってバランスを保つようにしているそうな。
上記を見ると、腸透過性を正常に保つ・腸のバリア機能をアップさせるには、腸内細菌・腸内環境の改善とプロバイオティクス・プレバイオティクスの摂取が役立ちそうですねー。
また2010年のカルガリー大学の研究では、特にプロバイオティクスに的を絞って調べており、腸内バリア機能をアップさせるのに有効だと言っております。また免疫調節も期待できるとのこと。
個人的考察
上記を踏まえて腸内バリアを正常に保っていきましょう。