この間、仕事で自分のペースがなんかつかめないんだよな~って人は休憩をしっかり取った方が良いって話を書きました。休憩を取るのが苦手なら休憩の仕方もタスク化してしっかりこなすようにしていくと良いって話ですね。実は認知神経科学の視点からみても、仕事や勉強を効率良く行っていくには休憩って大事…!特に難問にぶつかった時の休憩は超大事…!って話があったんですよ。ということで、早速ご紹介したいと思います。



集中モードと拡散モードを上手に切り替えよう…!

オークランド大学のバーバラ・オークリー教授の「直感力を高める 数学脳のつくりかた」には難問を解く際の脳の使い方、切り替え方について分かりやすく説明されております。
この書籍によると、脳には大きく2つのモードが備わっているそうで、

  1. 集中モード:集中力が高まり脳にエネルギーが集中した状態。難問を解く際にこのモードになる。前頭前野がコントロールしている
  2. 拡散モード:リラックスしており脳のエネルギーが拡散した状態。脳全体がコントロールしている

とのこと。一見すると勉強には集中モードが重要そうですが、実は効率の良く勉強するには両方とも重要だったそう。

なぜ拡散モードが必要なのかですが、本書によればリラックス状態になることで、記憶の整理やエウレカ発動の可能性が高まるからということ。この当たりは以前から書いているデフォルトモードネットワーク10分10秒の休憩でも効果があるよ…!って話にも通じるところですね。
んで、この集中モードと拡散モードは同時に動くことはないみたいで、例えば集中モードが起動中は拡散モードはスリープ状態、反対に、集中モードがスリープ状態の時は拡散モードが起動状態になるみたいです。そして、普段勉強しているときは集中モードになっているんですが、難問にぶち当たるとひらめき(エウレカ)が必要になりますんで、拡散モードの起動がポイントになるみたいです。そのため、集中モードと拡散モードの切り替えが大事なご様子。



集中モードと拡散モードの切り替えが上手くいかない原因と対策

集中モードと拡散モードの切り替えが上手くいかないときの状態は余裕がないときみたいです。例えば、先延ばしをしているとき脳内は浅い集中モードに切り替わっているそうで、完全な集中モードにもなれず、かといって拡散モードにもなりきれず、半ちくな状態が続いてしまうんだとか。これでは完全に集中もリラックスもできないんで、徐々に余裕がなくなり、最後は焦りで時間飢饉からの生産性ダウン…!って感じですね。
つまり、適度に集中し、切り替えて適度に休憩をとって淡々と作業をこなしていく、勉強をしていくってのが良いみたい。何とも普通な結論ですが、やっぱ基礎基本は大事ってことですね~。
ポモドーロ・テクニックインターリービング・スリープが効果的なのも納得の結果ですね。他にも集中モードと拡散モードをすばやく切り替えるためにシングルタスクを意識するってのも有効かと思います。



個人的考察

皆さんもずっと同じような作業をしていると段々と生産性が落ちていることに気づくことがあるかと思います。気づいてから休憩だとちょっと遅い感じなんで、もうちょいできるけど休憩するか~ってところで拡散モードに入ると良いかと思います。特に中途半端だろうが時間で区切ってしまうってのは有効なんで、仕事で自分のペースがつかめない方にはおすすめですね~。



参考文献