ナルシストっているじゃないですか…?自分大好きで自己中心的な人のことですね。ダークトライアドの一つにも数えられるヤバい人なんですが、どうやら、今回の研究を見るに就職の採用面接時に使えそうなテクニックを無意識でやっているみたいで、そこに学びがありそうなんで、ご紹介しておきます。



ナルシストは就職の採用面接に受かりやすい…!

2012年のネブラスカ大学リンカーン校の研究によるとナルシストとナルシストでない人(謙虚で正直な人)を集め、就職の模擬面接を行ってみたんだそうな。実験は2つ行っておりまして一つ目の参加者が72人、二つ目の参加者が222人で300人程のサンプルとなっております。
んで、早速結果を申しますと、

  • ナルシストでない人(謙虚で正直な人)よりナルシストの方が就職の面接で好成績だった…!

そうです。
この結論までのくだりが面白いので少し詳しく書くと、模擬面接でナルシストは自己アピールを行うことが非常に多かったそうです。まぁ、これは当然っちゃ~当然ですよね。だって自分大好きなんだし…。
けれど、特に予想しない行動をとったことがあったそうで、それは面接官が応募者に異議を唱えたときだったそうな。普通、その自己アピールの内容って本当…?って聞かれると、内容を一部、言い直したりしたそうですが、ナルシストは更に自分を良く見せようと話したんだそうです。これが面接官にはチャレンジ精神があるな…!と誤解させてしまうみたいなんですよ。
更に、ナルシストは常に自己アピールを笑顔ジェスチャーを加えながら、早口且つ長々と話し、自分を褒めたりするんで面接で高評価をたたき出しやすい傾向があったんだそうです。
これらの結果から研究者曰く、採用面接で私たちがいかに間違いをしやすいかを示している。私たちは必ずしもナルシストを雇いたいとは思っていないが彼らは自信を持っていると思われ結果的に有能に見えてしまう。しかし、ナルシストは良い労働者になるという証拠はほとんど見つかっていない。彼らは社内の雰囲気など非常に場を壊す可能性がある。
そのため、似た方が応募してきた場合は、おそらくナルシストを雇うのはやめておいた方がいいだろうとのこと。
ナルシストは自分大好きでそれを面接でももうアピールしてくるし、疑ったような質問をしても、くじけることなく、尚、いっそう自己アピールをしてくるんで自信があって有能そうに見えてしまうみたいですね。結果、採用しちゃうんだけど、実際、特に優秀ってわけでもないし、下手すると社内の雰囲気をぶち壊してしまうんで避けた方が良いよ~ってところでしょうか…。これは怖いですね~。



個人的考察

以上、面接官として面接を行う方はナルシストにご注意を…!って話と、個人的にはこれって逆にナルシストの良さを面接対策として取り入れたら内定率がアップするんじゃ…!と思いました。
ということで、最後にナルシストに学ぶ、面接対策をまとめておきます。

  • 面接官から疑うような嫌な質問がきたら、そこを更に良く見せようとアピールしていく
  • チャレンジ精神をアピールしていく
  • 笑顔を意識する
  • ジェスチャーを加えて話す
  • 早口で話す
  • 自分がアピールしたいところは少し長く話す
  • 自分を褒めたりするような内容を入れる

面接でまじめ過ぎるのは良くないよ~みたいな事を以前に書きましたが、そこにも通じる話ですね。ぜひ、コロナ禍で就職面接に苦戦している方はお試しください。



参考文献