【加筆内容】知的障がいを持っていると老化・認知症になるのが早いのか?「ダウン症のある知的障がいの方編2」
ダウン症の方の認知機能低下は40歳ぐらいからスタートする…!最初に低下するのは記憶力と注意力…!
2019年のキングス・カレッジ・ロンドンの研究によると、ダウン症の方の加齢とアルツハイマー病の認知の変化を調べてみたそうです。
この研究はイングランドやウェールズ地方に住んでいる16歳以上のダウン症の方312人を対象に行ったとのことで、様々な認知テストや参加者について詳しい方(親族や介護者など)からの情報を集めたんだとか。次にそれらのデータを統計処理し、認知機能低下の年齢や具体的にどの認知機能から落ちてくるのかチェックしたとのこと。
61歳以上のダウン症の方15人のデータは不足が多く使えなかったそうで、最終的なサンプル数は、16歳~60歳までの範囲の297人のダウン症の方だったらしい。
気になる結果は以下のようになったそうです。
- ほぼ全てのテストの結果で、年齢と認知機能低下は有意な関係性があり、年齢が高くなるほど認知機能が低下していた…!
- 16歳~30歳のグループと比較してみると、41歳〜45歳のグループから認知機能が著しく低下し始めていた…!
- 大部分の認知機能は、46~50歳で著しく低下していた…!
- 51歳~55歳までにほぼ全ての認知テストのパフォーマンスが著しく低下していた…!
- 最も早く低下していたのは、記憶力と注意力だった…!
- これらの変化はアルツハイマー病の進行によるものだと考えられた…!
やはり認知機能低下は40歳ぐらいからスタートし始め、50歳ぐらいで全体のパフォーマンスが低下するみたいですね。また、その40歳ぐらいのスタートで落ちる認知機能が記憶力と注意力ってことでした。認知症のキーになる記憶力の低下が入っているのはポイントでしょうね。