前回は摂食障害とBDNFの関係を見ました
今回はアルツハイマー病・パーキンソン病とBDNFの関係を見ていきます。



アルツハイマー病もBDNFと関係していそう…!

1997年のオークランド大学の研究によると、アルツハイマー病とBDNFの関係について調べてみたそうです。
この研究は亡くなった健康な8名の方とアルツハイマー病の患者さん9名を対象にしたもので、海馬と側頭葉のBDNFレベルをチェックしてみたらしい。
結果、

  • アルツハイマー病の患者さんは健康な方に比べて、海馬と側頭葉のBDNFレベルが減少していた…!

とのこと。
アルツハイマー病はアミロイドβの蓄積なんかが原因といわれておりますが、BDNFも関係しているのかもしれませんね~。



パーキンソン病もBDNFと関係していそう…!

1999年のサルペトリエール病院の研究によると、パーキンソン病とBDNFの関係について調べてみたそうです。
BDNFは傷ついた中脳を修復する作用がありますので、パーキンソン病と関係あるのでは…?と思ったみたいですね。
実験は亡くなったパーキンソン病の患者さんと健康な方の中脳をチェックしたもので、早速ポイントを見てみますと、

  • パーキンソン病の患者さんは健康な方に比べ、BDNF発現が約2.5倍も低かった…!

とのこと。
パーキンソン病もBDNFは関係ありそうですね。



個人的考察

アルツハイマー病やパーキンソン病もBDNFは関わっていそうな感じ。
やはり脳の病気とBDNFは関係が強そうですねー。



参考文献