社内会議でアロマテラピー(香りや臭い)について話すことがありまして、そういえば、ブログに書いていなかったんでまとめておきます。



香りと不安の研究①

2011年の香港理工大学の系統的レビューによると、1990年から2010年までに行われたアロマテラピーに関する16件のランダム化比較試験(RCT)を精査したとのこと。
結果、アロマテラピーは普段不安がちな人や不安症状のある人の不安を鎮める効果があったそうです。因みに副作用は見当たらなかったらしい…。但し、精査した実験の質がイマイチだったそうで、これだけでアロマテラピーは不安に効く…!と断言できないのが辛いところ…。



香りと不安の研究②

お次は2012年のエクセター大学の系統的レビュー。これは15件のRCTを調べて大きな結論を出したみたいで、不安に対してラベンダーは結構効果がありそうな感じ…!という結論になっております。



香りと不安の研究③

最後は2019年の江原大学校の系統的レビューをご紹介。この系統的レビューは2000年から2018年の間に発表された研究から22件の研究を選んで調べたそうで、結果は最初の方で紹介した不安とアロマテラピーの研究同様、効果アリ…!だったそうです。因みにこの研究で使われたのもラベンダーだったそうです。



香りと睡眠の研究①

2014年のミネソタ大学の系統的レビューによると、1990年から2012年の間に行われたエッセンシャルオイルによる睡眠の影響の研究を精査したとのこと。結果、11件のRCTを含む15件の研究からエッセンシャルオイルは睡眠に効果があったそう(副作用も特になかった)。因みに多くの研究でラベンダーが使われていたんだそうな。



香りと睡眠の研究②

2015年の圓光大学校の系統的レビューについてもアロマテラピーと睡眠の効果を調べております。こちらは245件の研究から質の高い12件をピックアップし精査したもので、結果は先程と同じく、アロマテラピーは睡眠の質を高めるのに効果アリ…!とのこと。因みにその効果はマッサージより上らしく、なかなかよろしいのではないでしょうか…?
この系統的レビューでのおすすめの香りは、やはり、ラベンダーなんだそうです。



香りとストレス①

2014年の乙支大学校の系統的レビューによると、5件のRCTを精査して、アロマテラピーがストレスとコルチゾールにどのような影響を及ぼすのか調べたとのこと。
そこでストレスやコルチゾールに効果があったのは、

  • ラベンダー
  • ペパーミント
  • クラリーセージ(ハーブ系な香り)
  • ベルガモット(柑橘系)

とのこと。但し、ほとんどの研究のバイアスリスクが高かったそうなんで可能性があるかも~ぐらいの気持ちでいるのが良さそうな感じ。



個人的考察

まとめると、

  • アロマテラピーは副作用もなさそうだし試してみる価値アリ…!
  • 不安と睡眠に悩んでいる方は特に試してみて良さそう…!
  • ストレス対策はオマケ程度の効果に期待…!
  • 香りを選ぶならラベンダー一択…!

って感じでしょうか…。
私はどうしてもラベンダー=トイレの香りが脳内にこびりついているんで、まずはここをとる作業からやらにゃいかんので、何とも手が出しづらい分野でありますが、これを書いててやっぱ試してみようかしらと思ったりしました(笑)



参考文献