以前に紹介したレジスタントスターチ。冷やした白米やじゃがいもサツマイモなんかに多く含まれておりまして、非常におすすめしたい食物繊維となっております。
実はあの時、レジスタントスターチが豊富に含まれている食材としてご紹介しなかった物がございまして、それが今回登場するグリーンバナナ(青バナナ)です。



グリーンバナナってなに…?

グリーンバナナとはまだ熟していない青色(緑色)のバナナのこと。ご存知の方も多いように皆さんが良く見る黄色いバナナの状態で輸入することは植物防疫法により禁止されております。そのため、グリーンバナナで輸入し、エチレンガスを吸わせてある程度熟させ、黄色くし、店頭に置くってのが一般的です。
なんですが、熟させず、そのままの状態で店頭に販売されることがございまして、それがグリーンバナナを入手する経路となります。もちろん、ほっとけばグリーンバナナはすぐに黄色いバナナになります(笑)


んで、面白いのがグリーンバナナと黄色いバナナのレジスタントスターチの量。
2005年のパデュー大学の研究によると、グリーンバナナにはレジスタントスターチが約62%も含まれているんだそうな。すごい数字ですね~。
しかし、2002年のドイツ人間栄養研究所の研究によると黄色いバナナにはレジスタントスターチが約3%しか含まれていなかったらしい。因みにそのほとんど(カロリーの約90%)は糖質だったそうな。レジスタントスターチが60%も消えちまうなんて…。ショック…!


因みにグリーンバナナはダイエット効果が期待できそうな感じでして、2010年のタバスコ州立自治フアレス大学の研究によると肥満体型の2型糖尿病の患者さんを対象にバナナスターチ(バナナのレジスタントスターチ)を使ったクロスオーバー試験を行ったそうな。結果、1日24gのバナナスターチを飲むと、

  • 4週間で平均1.2kgの減量に成功した…!
  • インスリン感受性が改善した…!
  • HbA1cの数値が低くなった…!

とのこと。血糖値高めな方には朗報かと…。
でも自分は糖尿病じゃないし、太ってもいないし、関係ないかな…。っと思うのは早計でして、先程ご紹介したタバスコ州立自治フアレス大学が更に調べた2015年の研究によると、どうやら標準的な体型の人でも似たような結果が出たみたい。
つまり誰でもグリーンバナナの恩恵に与れると…。う~ん。食べてみたい…。



グリーンバナナを食べてみたい…!

ということで、激しく興味を持ったグリーンバナナなんですが、探してみたけど、ま~売っていない(笑)。普通のスーパーに行ってもまずお目にかかれませんでした(泣)
Amazonさんなど見れば売っているのですが、量が多くてどうしようかと二の足を踏んでしまうんですよね…。
諦めかけたその時、別の目的で行ったコストコさんにあったんですよ…!もちろん購入しました。
買ってきた瞬間はこんな感じ。


う~ん。グリーン…。
よっしゃ、早速食べるぜ…!ってことで皮を剥こうとしましたが、なんだか、黄色いバナナと違って上手く剥けず…。
それでも、なんとか剥いてかじりつきました。


…。
超ぱさぱさで食感はいも…!って感じ。味はほとんどなくて、よ~く味わうとほんのりバナナ…?って感じ。驚いたのが食べている間にどんどん粉上の物が舌にへばりつきまくる事。
ざらざらして大変でした(笑)。とりあえず原住民族の食事の一端を味わった気分…。

その後、調べてみると生で食べる物ではなかったみたい(笑)。まず皮はピーラーで剥くらしい…。バナナの皮をピーラーで剥くって発想がなかったんでビックリしました。
次に食べ方ですが、

  • ココナッツオイルで焼いて食べる
  • 皮付きのまま鍋で茹でて、手で皮を剥いて冷凍、食べる際に解凍して、ココナッツオイルで焼いて食べたり、蒸かしイモみたいにして食べる

というのを見かけ、早速実践してみることに…。
んで、ココナッツオイルで焼いてみました…!


早速試食…!
…確かに生と違って(笑)、旨い…!
特に、ココナッツオイルで素焼きしたのが旨い…!というのに、これまたビックリ。

更に個人的におすすめなのがここにプラスしてダークチョコレートクルミを加えて食べること。体に良いおやつとしておすすめです。



個人的考察

ということで、念願かなってグリーンバナナを食べたお話でした。
また売っていたらコストコさんで買おう…。



参考文献