障がい者支援のテクニック全てが上手くなる「認識し、使い、使いこなす」ってなに?
以前、認識することによって、テクニックとして使う、使いこなすというステップアップの可能性が見えてくるよ~って話を書きました。今回は私が良く使うこの言葉について、もうちょい詳しく書いておこうかと思います。
認識し、使い、使いこなすってなに…?
認識し、使い、使いこなす…。冒頭で書いた通り、この言葉は私が良く使う言葉でして、テクニックを例にすると、まずそれが効果のあるテクニックだと認識することが大事で、認識できたら実際に使っていき、最終的には使いこなせるようになると良いよ…!って話です。
んで、認識すべきことは自分の良い所や悪い所、得意な事や不得意な事、持っているスキルや持っていないスキル、才能のあるなしなどあらゆることに言えるかと思います。受け入れること、そして活かしていくこと、対策をとっていくこととも言えるかもしれません。
認識し、使い、使いこなすってのが身に付くと、自分にその才能がないと知っているなら、才能がある人が無意識に行っている技術があることをまずは認識できますし、認識できたら忘れないように使ってみることもできます。そして、自分なりのアレンジを加え使いこなせるようになっていくこともできるんですよね~。
「認識し、使い、使いこなす」をより具体的にみて行くと…。
ステップ1:認識し
認識が必要欠くべからざる武器になる…!ということで、兎にも角にも認識するのが大事。まずはそういった才能やスキル、長所、弱点、テクニックなどの事実に気付けなければそれは無意識で行っていることになります。つまり、活かすことや対策を講じることはできないということです。
宝の持ち腐れってのはもったいないし、使ってこそ光る物があります。また、穴ぼこに落っこちないこともできますんで、是非、認識することを意識していきたいところ。
では、実際どうやって認識していくかですが、そこで大事なのが見るのと観察するのは違うということです。観察の例については「シャーロック・ホームズの冒険」の「ボヘミアの醜聞」でのホームズとワトソンが話している一節が分かりやすいので以下に引用します。
ホームズは(中略)いった。
ホームズは(中略)いった。
「君はただ眼で見るだけで、観察ということをしない。見るのと観察するのとでは大ちがいなんだぜ。たとえば君は、玄関からこの部屋まであがってくる途中の階段は、ずいぶん見ているだろう?」
「ずいぶん見ている」
「どのくらい?」
「何百回となくさ」
「じゃきくが、段は何段あるね?」
「何段? 知らないねえ」
「そうだろうさ。心で見ないからだ。眼で見るだけなら、ずいぶん見ているんだがねえ。僕は十七段あると、ちゃんと知っている。それは僕がこの眼で見て、そして心で見ているからだ。」
ということで、ただ視界に入っている、なんとなく分かっているでは「見ているだけ」になってしまいますので、しっかりフォーカスして「観察してみる」ことをおすすめします。因みに更にステップアップしてクリティカル・シンキングができるようになると尚良しって感じです。
ステップ2:使い
認識しても、ただ知っているだけでは、論語読みの論語知らずになってしまいます。また、知っているのとやってみるのは別次元の話でして、実際、上手く出来ない事は多々あります。例えば野球で考えてみると、バッティングの仕方をいくら細かく知っていても皆プロ野球選手からホームランは打てません。
つまり、自分で使ってみないと分からないことはたくさんあるということです。また、当たり前ですが、使えば使うほど上手く使えるようになりますし、対策すれば対策する程、最悪のケースは避けられます。
ですので、当ブログでご紹介しているテクニックも含め、まずは自分で色々試してみた方がよろしいかと思います。その方が利用者にテクニックを紹介するときも実体験に基づいた説明ができるので相手に上手く伝わる可能性がアップしますし、コツやポイントについても話せるので説得力が増すかと思います。
ステップ3:使いこなす
例えば人それぞれ、年齢や性別、性格、趣味、人生観や価値観、役職や社歴などが違いますので同じ方法で話しても上手くいかない場合が多くあります。そこで大事なのが自分に合った方法を見つけ実践すること、つまり使いこなすってことです。どこまでいったら使いこなす域に達しているのかの判断は非常に難しいのですが、一つ基準になるのは誰かに説明出来る事ではないかと思っております。アインシュタインが子どもに相対性理論について聞かれた時、分かりやすく説明した有名な話ではないですが、やっぱ上手く説明できる人ほど、上手く使いこなしている印象があるんですよね~。
個人的考察
ということで「認識し、使い、使いこなす」でした。上記から分かる通り一番大事なのはやっぱ認識であり、観察なんでこちらだけでも覚えていただけたらと思います。
また、支援スキルなんか特にそうですが、そういう使える技術であると知っているのと知らないのでは大違いです。更に知ったうえで無意識にできると自然な感じで尚良しと言った感じなんで、難しいですが、毎日意識して取り組んでいきたいですね~。
参考文献
リンク