今回は、HIITのやり方を2つ用意しつつ、普通の有酸素運動と比べたという研究を見ていきます…!



2つのパターンのHIITと普通の有酸素運動を比べてみた…!

2006年のイスファハン大学の研究によると、2つのパターンのHIIT又は中強度の有酸素運動(普通の有酸素運動)をしてもらい、パフォーマンスに違いが出るのか調べてみたそうです。
この研究は普段から有酸素運動を行っている男性ランナー17人を対象に行ったもので、まずは全員の運動パフォーマンスをテストしてみたそうな。続いて、以下の3グループにランダムに振り分けて運動してもらったらしい。

  1. HIITグループ1(6人):VO2max(全力)を維持できる時間の60%で走る→走った時間分休む、これを8回繰り返す。以上を毎週2回行いつつ、更にプラスして2回VO2max(全力)の75%のスピードで60分間走ってもらった。
  2. HIITグループ2(6人):VO2max(全力)の130%のスピードで30秒間走る→4分30秒休む、これを12回繰り返す。以上を毎週2回行いつつ、更にプラスして2回VO2max(全力)の75%のスピードで60分間走ってもらった。
  3. 普通の有酸素運動グループ(5人):VO2max(全力)の75%のスピードで60分間走る。これを毎週4回行ってもらった。

実験期間は10週間で、最後にもう一度、全員の運動パフォーマンスをテストしてみたとのこと。
VO2max(最大酸素摂取量)や乳酸閾値(血中の乳酸(疲労原因物質)が急上昇する時の運動強度)、3000mランニングのパフォーマンスを見比べてみた結果、以下のようになりました。
まずはHIITグループ1から。

  • VO2maxが9.1%アップ…!
  • VO2maxのスピードが6.4%アップ…!
  • VO2maxのスピードの持続時間が5%アップ…!
  • 乳酸閾値が11.7%アップ…!
  • 3000mランのタイムが7.3%も縮んだ…!

明らかにパフォーマンスがアップしていますね~。
次にHIITグループ2です。

  • VO2maxが6.2%アップ…!
  • VO2maxのスピードが7.8%アップ…!
  • VO2maxのスピードの持続時間が32%アップ…!
  • 乳酸閾値が4.7%アップ…!
  • 3000mランのタイムが3.4%も縮んだ…!

基本的にパフォーマンスが有意にアップしていますが、何故か乳酸閾値だけは統計的に有意ではなかったそう。
では最後に普通の有酸素運動グループを見てみましょう。

  • HIITグループ1、HIITグループ2に比べ、有意な変化はなかった…。

やはりHIITよりも有意な結果は出なかったみたいですねー。



個人的考察

HIITの運動時間と休憩時間の比率が1:1の方がよりパフォーマンスがアップしていた…!ってのは一つ参考になるのではないでしょうか…?
HIITを行う時に参考にしていきたいですね~。



参考文献