今回は、じゃあ、マッサージがどうなのか系統的レビューでまとめてみよう…!となった研究のご紹介です。



線維筋痛症の痛みなどにマッサージが効くのかRCTの系統的レビューを行ってみた…!

2020年のペルナンブコ連邦大学の研究によると、線維筋痛症の痛みなどにマッサージ(手技療法・徒手療法・徒手理学療法)が効くのか系統的レビューを行ってみたそうです。
そもそも線維筋痛症患者さんの痛みの軽減にマッサージは良く使われてきたんですが、プラセボが発生しやすく、効果がはっきりしていなかったんですよね。そこで先行研究をまとめて一つの大きな結論を出して見よう…!となったのが今回の研究になります。
まず研究者たちは、2019年9月までに発表された線維筋痛症とマッサージの研究を、

  1. MEDLINE/PubMed
  2. CINAHL
  3. Web of Science
  4. Scopus
  5. ScienceDirect
  6. LILACS
  7. SciELO
  8. PEDro
  9. Cochrane

という9つのデータベースで検索しまくったらしい。
またその際、ランダム化比較試験(RCT)に絞ってチェックしたそうな。
線維筋痛症の痛みや疾患の影響、生活の質(QOL)については、


を用いてチェックしていたらしい。
最終的に7件の研究がピックアップされまして、線維筋痛症患者さんの合計サンプル数は368名だったそうです。
気になる結果は、

  • 線維筋痛症にマッサージ(手技療法・徒手療法・徒手理学療法)は、非常に低いから中程度の効果があった…!

とのこと。
う~ん。あんまパッとしない感じですが、治療法が確立されていない状況で、低~中程度の効果があるんなら良いのかもしれませんね。
この結果に研究者も、

  • 短期間の介入の結果でしかないから決定打とは言えないよね~

とおっしゃっておりました。



個人的考察

それでも逆に言えば短期的には効果がある…!とも言えますんで、痛みの激しい際などにマッサージをしていくのも良いのかもしれませんな。



参考文献