1ヶ月ほど前、障がいとBDNFが関係あるのかについて軽くご紹介しました。
今回から、その続きをつらつら書いていこうかと…。
ということで、まずはうつ病との関係についてです。


うつ病の方はBDNFレベルが低い…!抗うつ薬でBDNFレベルがアップした…!

2008年のピサ大学の研究によると、抗うつ薬で治療中のうつ病患者さんを対象にうつ症状の度合いとBDNFレベルの関係について調べてみたそうです。
この研究は、薬物治療を受けていないうつ病患者さん15人と健康な方15人を比較したものでして、実験スタート時と抗うつ薬の治療開始の1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、12ヶ月後にBDNFレベルをチェックしてみたそうな。
結果、以下のようになったとのこと。

  • 実験スタート時のうつ病患者さんの血清BDNFレベル血漿BDNFレベルは健康な方よりも明らかに低かった…!
  • 1ヶ月後以降、うつ病患者さんの血漿BDNFレベルは健康な方と同じぐらいになった…!
  • 但し1ヶ月後以降も、うつ病患者さんの血清BDNFレベルは健康な方よりも常に低いままだった…!

つまり、因果関係は不明(うつ病でBDNFが下がるのか、BDNFが下がるとうつ病になるのか)ながら、うつ病とBDNFレベルの低さは関係あるってことですね。また抗うつ薬でBDNFレベルがアップしており、これが抗うつ薬がうつ病に効くという理由なのかもしれないって感じですな。
サンプル数は少ないですが、参考にはなりますねー。



個人的考察

ということで1年間みた研究でもやっぱりうつ病とBDNFは関係ありそうな感じ。



参考文献