前回、手漕ぎボートのアスリートを対象にHIITの効果を見ました
今回も類似の研究を見てみたいと思います。



他の手漕ぎボートアスリートのHIIT効果を調べた研究でも結果は同じだった…!

2017年のリムリック大学RCTによると、手漕ぎボートのアスリートを対象にHIITが効果的なのか調べてみたそうです。
この研究は手漕ぎボートのアスリート19人が参加したものでして、まず最初に以下の3つのテストで今のパフォーマンスをチェックしてみたそうな。

  1. 2000メートルのタイムトライアル
  2. VO2max(最大酸素摂取量)、VO2max時のパワー、血中乳酸濃度など
  3. VO2max時のパワーをチェックするための7ストロークテスト

現在のパフォーマンスが分かったところで、参加者全員を以下の2グループのいずれかにランダムに分けて行ったそうです。

  1. 長距離低速トレーニング:普通の有酸素運動の状態でボートを漕いだ。これを毎週10回行った。
  2. HIIT:VO2maxの100%のパワーで、2.5分漕ぐ→心拍数が70%に戻るまで漕ぐを6~8回繰り返した。これをHIIT2回、普通の有酸素運動8回の毎週10回行った。

上記メニューを8週間行ってもらいつつ、最後に最初と同じ3つのテストをしてパフォーマンスを調べたらしい。
結果は、

  • HIITの方が長距離低速トレーニングよりも2000メートルのタイムトライアルの結果が大幅に(効果量0.25)良くなっていた…!
  • HIITはVO2max(効果量0.95)と乳酸閾値の時のパワー(疲れが急上昇したときのパワー)が大幅にアップ(効果量1.15)していた…!

とのこと。
やはりHIITを使うと、よりタイムが速くなって心肺機能と疲れが出るまでのパワーがアップするみたいですねー。そして注目すべきは、アスリートレベルの方でもパフォーマンスがアップするということでしょう。



個人的考察

ということで、種目に関わらず初心者からアスリートまで幅広く効果のあるHIITはやっぱりオススメですねー。



参考文献