加工食品はダイエットに良くない…!って話は前々から書いておりますが、今回は加工食品でメンタルがやられるのか…?ってことについて見ていきたいと思います。



加工食品でうつ病リスクがアップ…!

2009年のユニバーシティ・カレッジ・ロンドン前向きコホート研究によると、食事とうつ病の関係について調べてみたそうです。
この研究はホワイトホールIIっていうデータセットを用いたものでして、参加者はロンドンを拠点とした35~55歳の公務員さん。1985年から1988年にかけて10,308人を対象に健康状態やライフスタイルなどをチェックし始めたんですよね。
その後、

  1. 1989~1990年:郵送アンケート
  2. 1991~1993年:臨床検査+郵送アンケート
  3. 1995~1996年:郵送アンケート
  4. 1997~1999年:臨床検査+郵送アンケート
  5. 2001年:郵送アンケート
  6. 2002~2004年:臨床検査+郵送アンケート
  7. 2006年:郵送アンケート

って感じで、健康状態を自己記入式アンケートと臨床検査(健康診断みたいな感じ)で追いかけていったものなんだとか。んで、このデータの中で2006年の時のアンケートでうつ病に関するデータのあった3,486人が今回のサンプル数となります。因みに3,486人の平均年齢は55.6歳で女性の割合は26.2%だったとのこと。
この参加者たちを以下の2パターンの食事スタイルに分けてみたそうです。

  1. 自然食品スタイル:野菜果物の摂取量が多い。
  2. 加工食品スタイル:お菓子やチョコレート、揚げ物や加工肉、パイや精製穀物、高脂肪乳製品の摂取量が多い。

併せて、CES-Dスケールっていううつ病自己評価尺度を用いてうつ症状をチェックしたそうな。最後に集まったデータを統計処理した結果がこちらです。

  • 年齢や性別、カロリー摂取量など様々な変数を調整しても、自然食品を多く食べる人はうつ病を報告する可能性(0.74)が低かった…!
  • 逆に加工食品を多く食べる人は少ない人よりも、うつ病を報告する可能性(1.58)が高かった…!

つまり、加工食品を食べるとうつ病リスクが高まるってことですな。
でもこれだと因果関係が不明という問題がございます。どういうことかといいますと、加工食品を多く食べるからうつ病になるのか、それともうつ病になった人は加工食品を多く食べるのかが分からないってことですね。
そこで、この研究では因果関係もチェックしておりまして、結果は

  • うつ病→加工食品をより多く食べる…!という証拠はなかった…!

とのこと。
つまり、加工食品→メンタルがやられる…!って流れみたいです。



個人的考察

ということでやっぱり加工食品はなるべく避けていきたいですね~。



参考文献