HIITの効果をボート選手で調べた珍しい研究をご紹介します。


HIITの効果を手漕ぎボートのアスリートで調べてみた…!

2009年のタスマニア大学RCTによると、手漕ぎボートのアスリートを対象にHIITの効果を調べてみたそうです。
HIITの効果を調べた研究ってランニングやエアロバイクが多いんで、手漕ぎボートで調べたのは貴重な感じがしますな。
今回、実験に参加したのは男女10名の若者(男性5名女性5名、平均年齢19±2歳)でして、
まず全員の今のVO2maxをチェックしたとのこと。結果、全員の平均VO2maxは4.37±1.08L min-1だったらしい。
続いて、参加者を以下の2グループにランダムに振り分けたそうです。

  1. HIITを使ってボートを漕ぐ:VO2maxの90%のスピードで2.5分漕ぐ→最大心拍数の70%に戻るまでゆっくり漕ぐ。これを8回繰り返した。
  2. 普通にボートを漕ぐ:血中乳酸濃度が2,3mmol·L-1の負荷で漕いでもらった。

上記を4週間にわたって合計7回行ってもらいつつ、その後、今度は行っていない方のグループ内容でトレーニングしてもらったみたい。つまりクロスオーバーデザインだったってことですね。
結果、HIITを使ってボートを漕ぐと普通にボートを漕ぐよりも

  • 2000メートルの平均タイムが1.9±0.9%短くなった…!
  • 2000メートルの平均パワーが5.8±3.0%アップしていた…!
  • VO2maxが7.0±6.4%アップしていた…!

とのこと。
たった4週間(7回)の練習メニューをHIITにするだけで、手漕ぎボートのアスリートのパフォーマンスがここまでアップするのはすごいっすねー。



個人的考察

ということでHIITという有酸素運動は競技の種類を問わずおすすめできそうな感じ。
是非、定期的に行っていきたいですね~。



参考文献