【加筆内容】高GI値の食事とうつ病は関係あるのか?
血糖値の状況はメンタルに悪影響…!って話があります。
高GI値の食事とうつ病は関係あるのか…?
2015年のコロンビア大学などの縦断研究によると、高GI値の食事とうつ病は関係あるのか調べてみたそうです。
実験はWomen's Health Initiative(WHI)っていう、1994年9月1日~1998年12月31日までに行われた50歳~79歳までの女性93,676人のデータセットを用いたもので、スタート時に食事アンケートやうつ病スケールに答えた87,618人の中から、3年間の追跡調査が出来た方69,954人を対象に行ったそうな。
それでは集まったデータを統計処理した結果を見てみましょう。
まずは、GI値が高い食事を取る人の共通点ですが、
とのこと。
では次に高GI値の食事を取る方とうつ病の関係を見てみると、
- 年齢が若かった…!
- BMIが高かった…!
- 運動頻度が少なかった…!
- 飽和脂肪酸(SFA)や一価不飽和脂肪酸(MUFA)、多価不飽和脂肪酸(PUFA)、トランス脂肪酸の摂取量が多かった…!
- 果物や野菜・食物繊維の摂取量が少なかった…!
- 健康的な食事スコアが低かった…!
- ヒスパニック系の方が多かった…!
- 低学歴の方が多かった…!
- 低所得の方が多かった…!
- 糖尿病の方が多かった…!
- 高血圧の方が多かった…!
- 脳卒中の方が多かった…!
- 心血管疾患の方が多かった…!
- がんの方が多かった…!
- アルツハイマーの方が多かった…!
- ホルモン補充治療を受けていない方が多かった…!
- タバコを吸う方が多かった…!
- ストレスの多い生活を送っている(=慢性ストレスを抱えている)方が多かった…!
- 社会的支援が少ない方が多かった…!
とのこと。
一言で言うと高GI値を取る人は、不健康な食生活や持病を持っているなどあったみたいです。これだけ見てもいろんな要因が考えられそうですな。
更に詳しくて見てみますと、
- 炭水化物の摂取量が多い人(食事のGI値が高い人)は少ない人に比べて、うつ病リスク(1.22)が高かった…!
- うつ病と血糖値はU字型の関係があった。つまり極端に多すぎず少なすぎずな人が最もうつ病リスクが低かった…!
- 食事に使われている砂糖の量が多いと、うつ病リスク(1.23)が高かった…!
- 最も砂糖の摂取量が多いグループの人たちは、3年後にうつ病を経験している可能性が超高く、その傾向は顕著だった…!
- 食物繊維の摂取量が高いと、うつ病リスクが減少していた…!
- 全粒穀物の摂取量が高いと、うつ病リスクが減少していたが、完全調整モデルではその有意差はなかった…!
- 精製穀物の摂取量が高いと、うつ病リスクが高く、最も精製穀物の摂取量が多いグループの人たちは、うつ病リスクがさらに高かった…!
- 果物や野菜の摂取量が高いと、3年後のうつ病リスクは減少し、その傾向は顕著だった…!
- 完全調整モデルでは、果汁を除き、果物と野菜の摂取量がある程度高い~一番高いグループの人たちは、うつ病リスクが超低かった…!
- ナッツや種子、豆類はうつ病リスクと関係なかった…!
とのこと。
つまりまとめると、
- 確かに高GI値の食事でうつ病リスクはアップしていた…!
- 但し、他の要因でもうつ病リスクはアップしていた…!
って感じ。
更にいえば、他の要因ってのが上記の通り、かな~り広範囲なんで、少なくとも高GI値の食事のみがうつ病の原因とは言えませんなー。
個人的考察
個人的にはGI値にこだわるよりも、他の要因の方が影響が大きいのかな~と思いました。