この冬は様々な食品でメンタル改善だ!シリーズの続きです。
で、メンタル安定に食事は重要なポイントだということを再確認しつつ、

そして今回からはこの効果が本当なのかを更に確かめるため、メタ分析や系統的レビューを見て行こうかと思います。



オメガ3脂肪酸は双極性障害のうつ症状に効果あり…!躁状態には無意味っぽい…!

2012年のメルボルン大学の研究によると、双極性障害の躁状態(ハイな状態)とうつ状態(沈んだ状態)にオメガ3脂肪酸が有効なのかメタ分析で調べてみたそうです。
まず研究者たちは、PubMedやCINAHL、Web of Science、コクランライブラリといったデータベースを用いて、2010年9月1日までに発表された双極性障害とオメガ3脂肪酸の関係を調べた先行研究を検索してみたそうな。
続いて、サンプル数が10人より多いか、実験期間が4週間以上か、RCTかなどをチェックし、質の高い研究をピックアップしていったらしい。
最終的に基準を満たした研究は、5件でして総サンプル数は291人になったみたい。メタ分析としては小規模ですが、まぁ、仕方ないでしょう。
最後にメタ分析にかけてみた結果、以下のことが分かったそうです。

  • 双極性障害のうつ状態に対するオメガ3脂肪酸の効果量は0.34で中程度の有意な効果があった…!
  • 双極性障害の躁状態に対するオメガ3脂肪酸の効果量は0.20で有意な効果がなかった…。

つまり、双極性障害のうつ症状にはオメガ3脂肪酸がサブ的に使えそうだけど、躁状態には無意味だと。これを見ると、うつ病にオメガ3脂肪酸が効果的だったのも頷けますね~。