先週の続きです。
前回前々回の記事で、コーヒーは抗酸化作用と抗フリーラジカル作用がすごいぜ…!って話をご紹介しました。
それなら、抗炎症作用も期待できるのでは…?ってことで早速調べた研究を見ていきましょう…!



健康な方も糖尿病の方もコーヒーの抗炎症作用は期待して良さそう…!

2006年のハーバード大学の研究によると、コーヒーの抗炎症作用について調べてみたそうです。
この研究は、当ブログで何度も登場しているNurses' Health Study(NHS)っていうデータベースを用いたもので、対象者は健康な女性730人と2型糖尿病の女性663人とのこと。年齢は43~70歳の範囲でして皆、心血管疾患(CVD)やガンのない方たちだったそうな。
んで、コーヒーの摂取量については、これまた当ブログで何度も登場している食事摂取頻度調査票(FFQ)っていうアンケートを用いたそうで、対象者は以下の9つの中から頻度を選択してもらったらしい。

  1. 全く飲まない
  2. 月1~3杯飲む
  3. 週1杯飲む
  4. 週2~4杯飲む
  5. 週5~6杯飲む
  6. 1日1杯飲む
  7. 1日2~3杯飲む
  8. 1日4~5杯飲む
  9. 1日6杯以上飲む

併せて、そのコーヒーがカフェイン入りコーヒーかカフェイン抜きコーヒーかもチェックしたそうです。
最後に集まったデータを統計処理した結果がこちら。

  • 健康な女性が、カフェイン入りコーヒーを飲んでも炎症マーカーに違いはなかった。
  • 2型糖尿病の女性は、カフェイン入りコーヒーの摂取量が多いほど炎症マーカー(CRP:C反応性タンパク)が改善していた…!
  • 健康な女性のみ、カフェイン抜きコーヒーの摂取量が多いほど、炎症マーカー(CRP:C反応性タンパク)が改善していた…!

因みに食事や血中コレステロールなどの変数は調整済みとのことで、また、高血圧や高コレステロールの方を除外してもこの効果は残ったそうです。更にカフェインのあるなしに関わらずコーヒーによって炎症に悪影響が出ることはなかったそうで、デメリットはない感じでした。



個人的考察

健康な方も糖尿病の方もコーヒーを飲むと体内炎症を抑えられるみたいですね。
まぁ、カフェインのあるなしで多少の違いはありそうですが、あんま気にせず飲んでいいのかな~と思いました。
やっぱりコーヒーは抗酸化物質が豊富なんで抗炎症作用も期待して良さそうですね…!



参考文献