今回は、前回と同じような研究をチェックしておりますが、結果が真逆だったと言うものをご紹介しておきます。



一方で、運動は不安に効かない…って研究もある(但し何もしないより効果はあった)

2013年のCMHCの研究によると、不安障害の治療法としての運動が有効なのかRCTのメタ分析で調べてみたそうです。
まず研究者たちは、PubMed(1965年~2013年1月)とPsycINFOというデータベースと用いて、不安障害と運動の研究を検索してみたそうな。
続いてその中から、


で質の高い物をピックアップしていったらしい。
最終的に基準を満たした研究は7件でして、総サンプル数は407名だったそうな。
また対照群の内容は、

  • 有酸素運動以外の運動を行ってもらう
  • 何もしない
  • プラセボを行ってもらう
  • 認知行動療法を行ってもらう
  • 心理教育を行ってもらう
  • 瞑想を行ってもらう

って感じだったみたい。
これらの結果から分かったことは、

  • 不安障害の患者さんに有酸素運動は効果がなかった(SMD=0.02)
  • 研究結果のばらつきが大きかった…。
  • 有酸素運動は何もしない場合やプラセボの場合と比べ、不安が軽減していた…!

そうです。
つまり前回の研究結果と対照的にこちらでは、有酸素運動は不安に効かない…って感じだったみたい(まぁ、何もしないより効果はあったのは同じでしたが)



個人的考察

2008年のRCTのメタ分析では効果あり、2013年のRCTのメタ分析では効果なしって感じでした。
では、その後の研究ではどっち派が優勢になったのか来週見てみましょう



参考文献