【加筆内容】超加工食品と健康リスクの関係(2024年の浙江大学バージョン)
超加工食品と健康リスクの関係についてアンブレラレビューを行ってみた(2024年の浙江大学バージョン)
2024年の浙江大学の研究によると、超加工食品と健康リスクの関係についてアンブレラレビューを行ってみたそうです。
まず研究者たちは、2023年3月1日までに発表された超加工食品の摂取と健康リスクの関係の観察研究のメタ分析をMedlineとEmbaseで検索してみたそうな。すると2つの電子データベースから合計129件の研究が見つかったとのこと。次にこの中の重複研究を除外、その後基準に従い精査していったらしい。
まず研究者たちは、2023年3月1日までに発表された超加工食品の摂取と健康リスクの関係の観察研究のメタ分析をMedlineとEmbaseで検索してみたそうな。すると2つの電子データベースから合計129件の研究が見つかったとのこと。次にこの中の重複研究を除外、その後基準に従い精査していったらしい。
結果、選ばれた研究は13件でして、この中には合計39件のメタ分析が含まれていたとのこと。
更にこの研究では更新されたメタ分析と新規のメタ分析をチェック、すると2,820件の研究がヒットしたんだとか。続いて先程と同じように、この中の重複研究を除外、その後基準に従い精査していったらしい。
結果、選ばれた研究は98件でして、これを用いて19件の既存のメタ分析を更新、28件の新規のメタ分析に組み入れたそうです。そのため、研究数は145件となり、122件のメタ分析が含まれていることになったんだとか。
最後にこれらのデータをまとめてその傾向を見てみたとのこと。
それでは超加工食品を摂取した場合における健康リスクをバーッと見てみましょう…!
【説得力のあるエビデンス】
- 腎臓機能の低下(OR1.25)
- 小児・青年の喘鳴リスクの増加(OR1.42)
【非常に可能性のあるエビデンス】
【可能性のあるエビデンス】
- 全死亡リスクの増加
- 心血管疾患による死亡リスクの増加
- 高血圧リスクの増加
- 心血管イベントリスクの増加
- 不安障害リスクの増加
- ウエスト肥満リスクの増加
【低いエビデンス】
- 大腸がんリスクの増加
- 結腸がんリスクの増加
- カンジダ症リスクの増加
- 炎症性腸疾患(IBD)リスクの増加
- メタボリックシンドロームリスクの増加
- 脂質異常症(高脂血症)リスクの増加
- 低HDLコレステロールリスクの増加
- 高尿酸血症リスクの増加
- 喘息リスクの増加
- BMI増加リスクの増加
- ウエストの長さの増加リスクの増加
- HDLコレステロールの減少リスクの増加
上記以外はエビデンスなしだったそうです。
今まで見てきたアンブレラレビューと被っている物がありますね~。
個人的考察
ということで超加工食品の摂取量が多くなると、様々な慢性疾患リスク・精神疾患リスクが上がっちゃう様子。対して研究者によれば現時点(2024年時点)では、超加工食品を摂取することによる健康へのメリットを報告した研究は一つもないとのこと。
つまり超加工食品は健康面において、百害あって一利なし…!って感じなんで、やっぱりなるべく食べない方が良さげです。
