2024年にノッティンガム大学から発表されたADHDに関連する影響についてのアンブレラレビュー(非常に質の高い研究)を見てみよう! その9「ADHDと病気・障害」
これまで見てきたものについては、
をご覧ください。
今回は「ADHDと病気・障害」編です。
ADHDと病気・障害
ADHDを持つ小児は下部尿路症状(LUTS:尿が出にくい,排尿が難しい、尿が出過ぎる、尿が近い、頻尿などの症状)のリスクが高く、ADHDの重症度と正の相関関係にある。
ADHDを持つ小児はそうでない小児に比べて、喘息リスクが高い。但し、食物アレルギーは関係なく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎との関連は弱かった。
小児の慢性疼痛とADHDも関連があった。
ADHDを持つ小児はセリアック病リスクが高いとしたレビューもあれば、決定的な関連はないとするレビューもあった。
ADHDと色覚低下、乱視、遠視、斜視(近視ではない)と関係があるとする研究があった。但し、視力に問題があるされた人のADHD有病率は高くなかった。つまり因果関係は、ADHD→視力問題であり、視力問題→ADHDではなさそう。
限定的なエビデンスながらむずむず脚症候群(RLS)とADHD又はADHDの症状は関連がありそうだった。むずむず脚症候群の症状を持つADHDの子供は11~42.9%、成人は20~33.0%だった。
ADHDを持つ人はそうでない人に比べて、2型糖尿病発症リスクが2倍高かった。
ADHDと片頭痛の間には正の関連性があった。
ADHDとセリアック病には正の関連性があった。
高齢者を対象にした研究によると、ADHDの既往歴は神経変性疾患、特にレビー小体型認知症の発症リスクを最大5倍高める可能性があった。
心血管疾患(CVD)リスクの増加は、全年齢層においてADHDと関連があった。
個人的考察
とりあえず今回はここまで。
続きは明日になります。
参考文献
最後にご紹介します。
