【まとめ】後天的に身に付けられる天才に勝てる能力の一つ「ワーキングメモリ」をアップし、更にブーストするにはどうすれば良いのか?
以前からちょこちょこ登場しているワーキングメモリ。
学校のテストの成績を良くしたいならワーキングメモリを鍛えると良いと言われていたり、後天的に身に付けられる天才に勝てる能力の一つとして以前から注目されている認知機能の一つですね。
ワーキングメモリってなに…?
ワーキングメモリ(作業記憶)とは短期記憶のこと。ご存知これを鍛えておくと良い事尽くしでありまして、具体的には、
- 短期記憶力が高くなる
- 集中力が高くなる
- 注意力が高くなる
- 勉強を効率良くできるようになる
- クリエイティブ性が高くなる
- コミュニケーション能力が高くなる
- メンタルが安定する(うつ症状の予防と改善になる)
- 自動的に健康になる
といった恩恵に与れます。
これは是非鍛えておきたいスキルですよね~。
ワーキングメモリは言語性ワーキングメモリと視空間性ワーキングメモリの2種類がある…!
ワーキングメモリは大きく2種類ありまして、
- 言語性ワーキングメモリ
- 視空間性ワーキングメモリ
に分けることができます。
言語性ワーキングメモリとは、コミュニケーション系情報の短期記憶のことで、例えば、話した内容や音などを記憶する力のことを言います。
言語性ワーキングメモリが低い場合、
- 会話の内容を覚えておけず、違う行動をしてしまう
- 会話の内容を覚えておけず、上手くメモできない
- 文章や書類を上手く作成できない
- 起承転結で書くなど、物事を順序立てて書いたり説明できない
といったことがおきます。
仕事で指示を受けた際にその指示を覚えておき実行する、聞いた話をメモしたり、内容を分かりやすく文章にまとめて行くなどが苦手な方は言語性ワーキングメモリを鍛えると良い…!ってことですね。
視空間性ワーキングメモリとは、視覚情報の短期記憶のことで、例えば、見たものを記憶する力のことを言います。
視空間性ワーキングメモリが低い場合、
視空間性ワーキングメモリが低い場合、
- 頭の中でイメージ・シミュレーションできない
- 頭の中で図形や展開図を想像できない
- 色や形、行動が想像できない
- 地図から想像できない
- 暗算ができない
といったことがおきます。
つまり、空間把握能力や空間図形、暗算など算数の脳トレに出てくる問題が苦手って感じですね。
また、見たものやイメージが苦手なんで、見てきたものがどうだったか、どういった状況だったかを伝えるのが苦手だったり、その場で手本を見せてもその手本通りに行うことが苦手だったりします。
イメージ記憶が苦手な場合は、視空間性ワーキングメモリを鍛えると良い…!ってことになります。
現実の支援に活かすならどうするか…?
知的障がいの方や発達障がいの方が利用者さんでいる場合、ワーキングメモリがどれぐらいかアセスメントを取りつつ、更に得意苦手が、言語性ワーキングメモリ・視空間性ワーキングメモリのどちらなのかを見極めて行くと障がい特性に配慮した支援が可能になってきます。
例えば、
- 言語性ワーキングメモリが得意・視空間性ワーキングメモリが苦手:言葉や文章による説明、文章による説明書・手順書を作成して支援する。文字によるタイムスケジュールも効果的な支援となる
- 言語性ワーキングメモリが苦手・視空間性ワーキングメモリが得意:なるべく図や写真、イラストを用いて説明する。手本をその場で見せたり、動画を見せたりする支援も効果的となる
といった感じで支援するとよろしいかと思います。
また、
- 利用者さん本人に、言語性ワーキングメモリ・視空間性ワーキングメモリの得意苦手を伝えて自己理解を進める
- 就職活動の書類や面接で、障がい特性の配慮事項として上記をまとめておき、企業さん側に伝える
と本人のメンタル・支援が安定したり、一般就労の可能性や企業の障がい理解、一般就労の継続率が高くなったりします。
是非、皆さんも支援に活かしてみてはいかがでしょうか…?
ワーキングメモリを上げるにはどうすべきか…?
では、そんな人生イージーモードへの足掛かりになりそうなワーキングメモリを鍛える方法なんですが、以下の物が良さそうな感じ。
- 兎にも角にも運動…!(あれデジャヴ…?(笑))
- エクスプレッシブライティングを行う
- 緑茶を飲む
- レモンバームを飲む
- マインドフルネス瞑想を行う
- ヨガを行う
- 認知コントロール訓練を行う
- 外国語を勉強する
- n-back課題を行う
いずれも一朝一夕ではダメでやはり習慣化が必要な能力ばかりですね。
ワーキングメモリを鍛えるトレーニングの効果をブーストするにはどうすべきか…?
上記を行いワーキングメモリを鍛えるのは良いんですが、熊野先生によれば効果をブーストさせる可能性があるものが見つかっているんだそうな。
気になるそれはBDNFとのこと。こいつを効率良く分泌させればワーキングメモリを鍛えるトレーニングの効果をブーストできる可能性があるんだそうです。
んで、BDNFを効率良く分泌するには、
あたりが良さそうな感じ。
まぁ、お決まりの運動がダブりで出てきましたね(笑)
参考文献
リンク