【加筆内容】テスト前はGI値が48ぐらいの物を食べるべし!
三福祉士の国家試験を受けられる方は少しずつ追い込みに入っているのではないでしょうか…?
テスト前はGI値が48ぐらいの物を食べるべし…!
2011年のラフバラー大学のRCT・クロスオーバーデザインによると、低GIの朝食は記憶力や注意力なんかをアップする…!って話だけど、子どもの場合はどうなのか…?調べてみたそうです。今回実験に参加したのは12~14歳の子どもたち52人でして、最後までやり遂げたのは41人だったそうな。
んで、まず子ども達には普通に学校に登校してもらい、着いたら10分間、椅子に座って休んでもらったそうです。続いて、毛細血管から血液サンプルを摂取したとのこと。
ベースラインをチェックしたところで、以下の3グループにランダムに振り分けて、朝食をとってもらったそうです。
- 低GIの朝食(GI値=48)
- 高GIの朝食(GI値=72)
- 朝食なし(実験終了後朝食を食べる)
朝食の時間は15分間で、その後更に15分間休憩してもらったそうな。
そして、朝食をとってから30分後と120分後に認知力テスト(ストループテストやフランカー課題など)を行ってもらったとのことです。
因みに血液サンプルの採取は、朝食開始前を0分として、0分、15分後、30分後、60分後、120分後に行ったみたいです。
イメージはこんな感じ。
この実験を7日間の間隔でスケジュールし、行ったとのことでした。
…っとここで、まだ当ブログでご紹介していなかったフランカー課題について触れておこうかと思います。
フランカー課題(フランカータスク)ってのは選択的注意(注意の持続)をテスト・アップする方法となっております。因みに選択的注意(注意の持続)ってのは、自分が向けたい注意の方向に注意を向け続ける能力のことを言いまして、要は集中力のことですね。
んで、フランカー課題が具体的にどんなもんかと言いますと、
- 矢印や魚(子供の場合魚のイラストが多い)が5つ(5匹)画面に表示される
- その中の真ん中の矢印・魚が向いている方向(右か左)を瞬時に判断して、選択する(ボタンを押す)
- 画面が切り替わるので、また向きを見て選択する。これを時間いっぱい繰り返す…!
って感じとなります。
矢印・魚の表示時間は0.4~4秒ぐらいで、選択するまで矢印・魚は画面に表示し続けられます。
例を挙げておくと、
- →→→→→なら、右
- ←←←←←なら、左
- →→←→→なら、左
- ←←→←←なら、右
となります。
当然、全ての向きが同じ方が答えやすく、向きが混ざっている方が難しい感じです。
そして兎に角、真ん中の情報以外を無視して答え続けられるかがポイントになります。
ちょっとやってみたい…!って方は以下からどうぞ。
【魚のフランカー課題】
【矢印のフランカー課題】
それと余談ですが、フランカー課題以外で選択的注意(注意の持続)をアップさせる方法としては、
- 運動(特にHIITやSITと言われる高強度インターバルトレーニング)
- 注意トレーニング(注意訓練・ATT)
- 瞑想(特にサマタ瞑想(フォーカストアテンション))
がございます。
…話を戻しまして、以上の実験を行い、最後にデータを統計分析して、GI値が認知機能に与える影響をまとめてみたそうです。
気になる結果は、
- 低GIの朝食後の判断スピードは、大幅な改善があった…!
- 低GIの朝食の方が高GIの朝食よりも認知力テストの結果が良かった…!
- 低GIの朝食と高GIの朝食の間にインスリンの違いはなかった…!
とのこと。
つまり、テスト前など頭を使う作業前の食事は、
- GI値が48ぐらいの物を食べると良い…!
- GI値が72ぐらいの物を食べるとダメかも…!