皆さんは自分が楽観主義と悲観主義のどちらだと思いますか…?

の記事に書いた通り、闇雲にポジティブになったりネガティブを否定したりしてもダメなんですよね。つまり悲観主義やネガティブイコールダメ…!って話ではないって話です(もちろんポジティブイコールダメ…!って話でもないです)
では結局、楽観主義と悲観主義のどちらが良いのか…?ってことで今回は、それぞれに合った戦略をチョイスするのが大事だよーって話をご紹介していきます。



防衛的悲観主義(DP)・戦略的楽観主義(SO)ってなに…?

世の中には悲観主義(不安タイプ)の人がいれば、楽観主義(楽天的タイプ)の人がいるようにいろんな人がいますが、どういった戦略を取ると良いのでしょうか…?
ここで非常に参考になるのが、名著「ネガティブだからうまくいく」で有名なジュリー・ノレム博士の1986年の研究になります。ノレム博士によれば、悲観主義と楽観主義にはそれぞれとるべきベストな戦略があるとのことです。そして自分のタイプに合った成功のパターンを使うと言いそうな。
ではまず、悲観主義と楽観主義がとるべきベストな戦略ってのを見ていきます。自分はどちらに当てはまりますかね~?

  • 防衛的悲観主義(DP:Defensive Pessimism):ネガティブになりやすい人がとるべき戦略。不安を事前準備の力を変え成功に導く。準備に時間をかけ成功率を上げる→「質」重視タイプ。
  • 戦略的楽観主義(SO:Strategic Optimism):ポジティブになりやすい人がとるべき戦略。トライアルアンドエラーで成功に導く。とにかく数をこなして実践数で成功率を上げる→「手数」重視タイプ。

ネガティブタイプは失敗に意識が行き過ぎるのでそれを逆手にとって質重視で勝負。ポジティブタイプは失敗を気にしないので手数重視で勝負って感じですね。
防衛的悲観主義と戦略的楽観主義は、どちらも良い戦略なんですが、自分に合っている戦略を使うことが非常に重要なんだそうです。というのも、どちらの戦略も自分に合っていない方を使うと、混乱し上手くいかないそうな。
例えば、悲観主義の人が戦略的楽観主義の戦略を使うと、パフォーマンスが非常に落ちてしまうそうです。同じく楽観主義の人が防衛的悲観主義の戦略を使ってもパフォーマンスは落ちてしまうとのこと。それに対して、悲観主義の人が防衛的悲観主義を楽観主義の人が戦略的楽観主義を使うと、パフォーマンスがアップするそうです。
確かにネガティブよりなタイプがポジティブタイプの戦略を使うと悲惨な目になるのは火を見るより明らかですよね。それこそポジティブシンキングの罠にハマってしまいますな。同じようにポジティブタイプがネガティブタイプの戦略を使うと数が少なすぎて成功や成長は見込めないですよね。
ポジティブタイプは目立つので、ついついネガティブタイプの人は憧れてまねしたくなる気持ちは分かりますが、そこは戦略の違いを意識して自分に合った戦略で行きましょう。逆もまた然り。
まずは、隣の芝生は青く見えるだけだと意識するとよろしいかと思います。