約1年前以下のような記事を書きました。


自慢というと聞こえが悪いですが、要は他者への自己PR、自己アピールのことで、就職活動の面接然りでそのようなことを言う場面ってのは意外とあったり致します。
んで、また今年度も当事業所の就労移行支援を新規で使う方がいましたんで、就職活動の面接練習・面接対策(当事業所では面接対策シートとか面接受け答えシートの作成)で役立つであろうこの部分に触れておこうと思います。



自己PR(自慢)は他人にその内容を決めてもらうと効果的…!

2009年のアムステルダム自由大学の研究によると、自分が書いた自己PRと他者が書いた自己PRの違いについて調べてみたそうです。
この研究は4つの実験からなりまして、全て、本人が書いた自己PRと第三者に書いてもらった自己PRにおける、その人の印象がどう影響するのかをチェックしております。
結果は、

  • 自分で書いた自己PR(=自慢)は、良い印象につながらない可能性があったが、他者に書いてもらった自己PRはバイアスの影響の受けにくく、相手方に良い印象を与える可能性が高かった…!

とのこと。
自慢する内容は他人に決めてもらったり、書いてもらったりした方が効果的…!ってのは面白いですね~。
では具体的に他人に自分の自慢を決めてもらうと、どのような部分で印象が良くなるのかと言いますと、

  • 社交性関係(コミュニケーション面)
  • ポジティブな能力関係

というところだったらしい。
これらの良い効果について、男女の影響は関係ないそうで、また、ネガティブな部分を自分で書いた場合、他人に書いてもらったような良い効果はなかったそうです。
ではなぜ自己PR(自慢)を自分で考えるとダメで他人に考えてもらうと良いのかですが、研究者曰く、

  • 自慢の評価の基礎となる関連情報を持っていないから

とのこと。
他人はその人の自慢部分について基礎情報がないんでバイアスを受けづらいみたいですね。それに対して、自分で自慢を考えた場合、いろんな情報を持っていてついついバイアスに飲まれちゃうみたい。これは確かにありそうですな。



個人的考察

自己PRするなら自慢することを他人に頼もう…!というなんとも奇妙なお話でした。



参考文献