先月末に睡眠不足のデメリットをバーッとご紹介しましたが、そこでは出てこなかった内容をご紹介しておきます。



睡眠不足でテストステロンが低下する…!特に夜更かしがヤバそう…!

2014年のアデレード大学レビュー論文によると、睡眠不足とテストステロンの関係について見直ししてみたそうです。
早速ポイントを並べていくとこんな感じ。

  • テストステロンは概日リズム(体内時計)の安定と睡眠リズムに影響を与えるが、睡眠時間には影響しない。
  • 徹夜などの睡眠不足はテストステロンを低下させる。
  • 睡眠時間が短い場合、特に夜更かしによるダメージがテストステロンを低下させる
  • 睡眠障害からのテストステロンの回復は年齢が高くなるほど難しくなる。

テストステロンは睡眠中に分泌されるホルモンなんで、やはり、睡眠の質がキーになりそうですね。
それと入眠後の最初の方がポイントになりそうなところ。つまり、入眠潜時(眠りにつくまでの時間)とスタート後の持続性を意識したいって感じですな。



短期的な睡眠不足なら悪影響は最小限…!但し徹夜はヤバいし徹夜が続くともっとヤバくなる…!

2021年の中国医学科学院の研究によると、健康な男性を対象にテストステロンと睡眠不足・徹夜の関係について系統的レビュー・メタ分析をしてみたそうです。
この研究は、2021年7月15日までに検索できたテストステロンと睡眠不足の研究をまとめたもので、検索データベースはPubMedやEmbase、Cochrane Libraryを使ったそうな。
結果、18件の研究がヒットしたそうで、総サンプル数は男性252名だったとのこと。このデータをメタ分析して、系統的レビューとしてまとめてみたそうです。
結果は、

  • 短期間の短い睡眠時間による睡眠不足では、テストステロンレベルに有意な影響を与えなかった(それでも-0.22の悪影響はあった)
  • 徹夜による睡眠不足では、テストステロンレベルが低下していた(-0.64)

とのこと。
短期的な睡眠不足は問題ないレベルであるものの、やはり徹夜はヤバそうですね。
更にこの研究ではサブグループでも調べておりまして、こちらの結果は、

  • 徹夜(24時間の睡眠不足)がテストステロンレベルに与える影響は-0.67…!
  • 約2日間の徹夜(40~48時間の睡眠不足)がテストステロンレベルに与える影響は-0.74…!

だったそうです。
徹夜はヤバいし、続けば続くほどもっとヤバくなる…!ってことですね。



個人的考察

やっぱ睡眠不足はあらゆる面で関わってきますねー。
運動をしたらちゃんと寝た方が良さそうです。



参考文献