昨日、一昨日の続きです。
これらは普段のコミュニケーションから、就職活動の書類作成・面接と様々な場面で使えるかと思います。
んで今回はじゃあ、最もやっちまうとまずい自慢方法は…?って話と、こう自慢すると良いみたいだよ…!ってのを調べた研究をご紹介します。


他人との比較による自慢は最も嫌われる…!自慢するならストレートに過去の自分と今の自分を比較してアピールすべし…!

2011年のルーヴェン・カトリック大学の研究によると、露骨な自慢話(自己アピール)を伝える人を周囲は嫌うかどうか、またその理由は何なのか調べてみたそうです。
この研究は7つの実験を行ったとのこと。それぞれの実験で参加者が読んだ自慢話はこんな感じとなっておりました。

  • 他人より自分は優秀だ…!って自慢話
  • (他人と比較せず)自分は優秀だ…!って自慢話
  • 自分はあの人と同じぐらい優秀だ…!って自慢話
  • 過去の自分よりも今の自分の方が優秀だ…!って自慢話
  • あの人は他の人よりも優秀だよね…!って他人の自慢話
  • 否定しつつの自慢話(謙虚な自慢)

その後参加者は、

  • 自慢話をした人の話についてどう思うか…?
  • 自慢話をした人は自分をどう思っているか…?
  • 自慢話を聞いた人は自慢話をした人をどう思うか…?
  • 自慢話をした人をどれぐらい信じてもらえるか…?

を考えてもらったらしい。
結果、

  • 他人より自分は優秀だ…!という自慢話は、他のどの自慢話よりも好ましくない評価を受けた…!

とのこと。
つまり、他人との比較による自慢は最もしてはいけない嫌われる方法だと…。
ではなぜこの方法が一番まずいのかですが理由は、

  • 他人と比較した自慢話をした人は、他人、特に第三者に対して見下した見方をしていると思われるから…!

ということみたい。
確かにドラマや映画で出てくる典型的な嫌な奴ってこんな感じですな。そのため、他人比較の自慢は当然対人関係でもめること請け合いなのですが、一方で、

  • (他人と比較せず)自分は優秀だ…!って自慢話
  • 過去の自分よりも今の自分の方が優秀だ…!って自慢話

は嫌な自慢と捉えられなかったそうです。
つまりストレートな自慢と自分を改善して少しはマシになった自慢は嫌な印象を与えずに済む様子。確かに分かりますね。



個人的考察

他人より自分は優秀だ…!って自慢話は、シャーデンフロイデの競争系に近い考え方だな~と思いました。そう考えると納得できる結果ですね。
逆に就職活動で履歴書・職務経歴書等で自己PR文を作る場合、面接等で自己アピールする場合なんかは、

  • ストレートに過去の自分と今の自分を比較してアピールする…!

が良い印象を受けそうな感じ。
例えば面接なんかで、

  • 事業所に通い出した当初は、週2日出勤が限界で遅刻や欠席もありましたが、今は1年以上、週5日無遅刻無欠席で仕事が出来ており安定して働くことができます…!

とか言われると、おぉ…!良い感じだな…!努力したんだな…!ってなりますし、更にじゃあ、どうやってそこまで成長したのか更に詳しく聞きたいな…!ともなりますよね。
そんで質問してくれたら、更にアレコレしてこうなってこんなに出来るようになりました…!みたいな自己アピールをして、相手に良い印象を与えられますよね(質問からの自慢は良い印象を呼びますからね)
上記が上手くいくよう、面接練習なんかしておくとよろしいのではないでしょうか…?



参考文献