【加筆内容】ちょっと小太りの方が普通体型の人よりも健康なのか?
いわゆる肥満パラドックスというやつでして、太りすぎや肥満の人々は意外と死亡率が低いって話です。
あれについてどうなのか実際のところを調べた研究をご紹介します。
あれについてどうなのか実際のところを調べた研究をご紹介します。
この研究は左心室が50%以上で機能している患者さん47,866人を対象にしたそうで、体脂肪やBMI、除脂肪体重(≒筋肉量)なんかをチェックしたそうな。その上で、年齢や性別などの変数を調整し全国の死亡指数を使用して関係性があるかを見てみたらしい。
平均追跡期間は3.1年間で早速結果を見てみますと、
- BMIが高いほど死亡率が低いという関係は小さくあった。つまり肥満パラドックスは関係性が小さいが確かにありそう…!
- 高除脂肪体重(≒筋肉量が多い人)は明らかに死亡率が低かった…!
- 体脂肪については、除脂肪体重の調整が行われなかった場合にのみ、死亡率の低下と関係していた…!
- やせた患者さんでは、低BMIは明らかに死亡率の上昇と相関していた…!
- 除脂肪体重の調整が行われなかった場合にのみ、低体脂肪は死亡率の低下と関係していた…!
- 体脂肪によってグループ化した低体重の患者さんは、除脂肪体重とは無関係に死亡率が増加しているように見えた…!
- ただし、肥満患者さんではBMIと体脂肪の両方が死亡率の上昇と関係していた…!因みに体脂肪とは無関係だった…!
どうやら、肥満パラドックスは確かにありそうですがその効果は小さいみたいですね。それよりも痩せすぎのダメージがデカそうな感じ。
つまり、どういうことかと言いますと、
- 一番健康的に良い体型なのは、やっぱ筋肉がついた健康的なスリム体型の人(男性は体脂肪率10%ぐらい、女性の体脂肪率20%ぐらい)
- 標準体型の人
- 太りすぎや肥満の人
- 痩せすぎの人
って順番になりそうです。
やっぱ、基本的な考え方はあくまで変わらず、両極端を比べたら、太り過ぎや肥満の人の方のダメージが少しだけ痩せすぎの人よりも小さいという感じですな。
個人的考察
ということで、肥満パラドックスがあるから大丈夫…!とは到底言えない感じ。
やはり、当たり前ですが、皆が思う健康体型を目指していった方が良さそうですね~。