これまで20回にわたって、14カテゴリー・全208個を見てきました。
そして最終回である今回は、これらのまとめとなります。
それではどうぞ~。



まとめ

最後に14カテゴリー・全208個の内容をまとめておきます。

  1. 現在ADHDと呼ばれている障がいが最初に医学文献に出てきたのは1775年である:1~13個目
  2. 医師によって行われるADHDの診断は明確に定義されている。また、他の精神疾患がある場合でも、あらゆる年齢の場合でも診断は有効である:14~19個目
  3. ADHDは男性に多く見られる。またADHDは青少年の5.9%、成人の2.5%が発症する。ヨーロッパ、スカンディナヴィア、オーストラリア、アジア、中東、南アメリカ、北アメリカと世界中で、ADHDの症状が見られる:20~25個目
  4. ADHDが単一の遺伝的要因又は環境的要因によって引き起こることは稀である。ADHDのほとんどのケースでは、それぞれが極めて小さな影響を及ぼす多くの遺伝的要因と環境的要因の複合的作用によって引き起こるとされている:26~62個目
  5. ADHDの人は脳機能テストにおいてパフォーマンスの低下が良く見られる。但し、これらのテストはADHDの診断には使用できない:63~70個目
  6. MRIによる脳スキャン研究によると、ADHDのある人とない人では脳の構造と機能にわずかな違いがあった。但しこれらの違いはADHDの診断には使用できない:71~77個目
  7. ADHDの人は、肥満、喘息、アレルギー、糖尿病、高血圧、睡眠障害、乾癬、てんかん、性感染症、目の異常、免疫疾患、代謝疾患などのリスクが高かった:78~100個目
  8. ADHDの人は、生活の質(QOL)の低下、物質使用障害、事故による怪我、学業不振、失業、ギャンブル、十代の妊娠、社会的問題、非行、自殺、早死のリスクが高かった:101~136個目
  9. ADHDは世界中で毎年何千億ドルもの経済的損失を生んでいた:137~147個目
  10. いくつかの薬剤がADHDの症状を軽減するのに安全かつ効果的であった:148~157個目
  11. ADHD治療薬による治療により、事故による怪我、外傷性脳損傷、薬物乱用、喫煙、学業不振、骨折、性感染症、うつ病、自殺、犯罪行為、十代の妊娠が減少していた:158~177個目
  12. ADHD治療薬の副作用は基本的に軽度であり、服薬調整や薬の変更でも対処可能だった:178~188個目
  13. ADHDの刺激性薬剤(メチルフェニデートおよびアンフェタミン)は非刺激性薬剤(アトモキセチン、グアンファシン、クロニジン)よりも効果的だった。但し転用、誤用、乱用される可能性も高かった:189~194個目
  14. ADHDに対する非薬物療法は、ADHDの症状に対する薬物療法ほどの効果はなかった。但し薬物療法で症状が改善した後に残る問題の改善に役立ちそうだった:195~208個目