ネガティブに強くなりたい…!ってのは誰しも思うことでしょう。
今回は、そのトレーニングにフランカー課題・フランカータスクが使えるぞ…!って話をご紹介します。



注意力トレーニングでネガティブ情報に対する扁桃体の反応を抑制できるのか調べてみた…!

2016年のネゲヴ・ベン=グリオン大学RCTによると、注意力トレーニングでネガティブ情報に対する扁桃体の反応を抑制できるのか調べてみたそうです。
因みに扁桃体ってのはアーモンドのような形をしておりまして、感情(情動)を司る部分となっております。
この研究は、神経疾患や精神疾患のない健康36人が参加したもので全員右利きだったそうな。んでまずこの方々を以下の2グループにランダムに振り分けたとのこと。

  1. 難しい注意力トレーニンググループ
  2. 簡単な注意力トレーニンググループ

それぞれの参加者は、最初に注意力トレーニングを行い、その後追加で18回の注意力トレーニングを行ったんだとか。因みに追加の注意力トレーニングは6日間以上行ったみたい。
それと本研究で使われた注意力トレーニングは、フランカー課題(フランカータスク)でして、これはパッと表示される複数の矢印などの向きの中で、真ん中の矢印が向いている方向を選ぶものとなっております。更に詳しくは「糖質制限ダイエット(炭水化物制限ダイエット)はアリかなしか?」をご覧ください。
このフランカー課題を行った後、ネガティブ画像とニュートラル画像が見てもらいつつ、fMRIを用いて脳内をスキャン、扁桃体の活性化を見てみたんだとか。
結果、

  • 難しい注意力トレーニングを行った人は、ネガティブ画像を見ても扁桃体があんまり活性化しなくなっていた…!

とのこと。
つまりネガティブに脳(扁桃体)が反応しにくくなり、冷静でいられることが多かったと…。



個人的考察

ということでネガティブ対策に注意力トレーニングは良さそうな感じ。もっといえば選択的注意(注意の持続)を鍛えられる方法であればなんでも良いんじゃないかと…。
となるとコーピングレパートリーに入れておきたいものとしては、


あたりになるのではないでしょうか…?
では、最後に一緒に以下の動画でフランカー課題をやって終わりましょう…!





参考文献