旧石器時代(狩猟採集民)の食事をマネる「パレオダイエット」の効果を見てみよう! その14
「旧石器時代(狩猟採集民)の食事をマネる「パレオダイエット」の効果を見てみよう!」シリーズの続きです。
パレオダイエットが2型糖尿病患者の心血管リスク要因に与える影響についてRCTのクロスオーバーデザインを行ってみた…!
そもそも2型糖尿病患者を対象にパレオダイエットと糖尿病食を比較した研究はこれまでなかったとのこと。そこで今回チェックしてみることにしたんだとか。
この研究は、インスリン治療を受けていない2型糖尿病患者13人(女性3人、男性10人)を対象にしたもので、以下の2つの食事法を試してもらったそうな。
- パレオダイエット
- 糖尿病食
それぞれの食事概要については以下な感じだったとのこと。
【パレオダイエット】
【糖尿病食】
- 食事ガイドラインに沿って設計された糖尿病食。
- 野菜、根菜類、食物繊維、全粒粉パン・全粒穀物、果物、ベリー類を食べる。
- 不飽和脂肪酸を多く食べて、総脂肪摂取量を減らす。
- 塩分を1日6g未満にする。
上記をそれぞれ3ヶ月間試してもらったとのこと。
因みに参加者の平均糖尿病歴は9年間だったらしく、平均HbA1c値は6.6%だったんだとか。
最後にデータを統計処理した結果、パレオダイエットは糖尿病食に比べて、
- HbA1cが-0.4%低下…!
- 中性脂肪が-0.4mmol/L低下…!
- 拡張期血圧が-4mmHg低下…!
- 体重が-3kg減…!
- BMIが-1kg/m2減…!
- ウエストの長さが-4cm減…!
- HDLコレステロールが+0.08mmol/L増加…!
だったとのこと。
パレオダイエット恐るべし…。
