今回はPDCAサイクルとPDRについて書きたいと思います。


PDCAサイクルってなに…?

福祉の業界はとにかくPDCAサイクルが大好きですよね~。様々な研修でよくでて来ると思います。まずは、PDCAサイクルとはどのようなものだったか書いてみたいと思います。
「そんなの知ってるよ!」という声が聞こえてきそうですが、まぁ、あわてず見ていきましょう(笑)

PDCAサイクルは管理業務を継続的に改善していく手法のことで障がい福祉では、個別支援計画の作成やサービス等利用計画の作成なんかで使うためによくでてきます。

PDCAサイクルはそれぞれの頭文字をとっており

  • PはPlan(プラン)で計画
  • DはDo(ドゥ)で実行
  • CはCheck(チェック)で検証・評価
  • Aは(Action)改善・再企画

となっており、よく丸い図に矢印が書いてあって循環する図になってでてきます。

とてもよくできた方法なんですが、元々この方法は機械生産の不良品がなるべく少なくなるようにするために考えられたので人間相手だとなかなかうまくいかない場合があります。例えば、トラブルや悩み、精神障がいの方の急な方向転換など日々の状況でコロコロ変わることが多い障がい者支援ではどうしてもステップが4つあるため問題などにスピードが追い付かない、フットワークが重いなんてデメリットがありました。



PDRってなに?

そこで今回紹介するのが、ハーバード大学ビジネススクールのリンダ・ヒル博士が考えたPDRといった方法です。
PDRのそれぞれの頭文字の意味は

  • PはPrep(プレップ)で準備
  • DはDoで(ドゥ)で実行
  • RはReview(レビュー)で見直し

となっています。

PDCAサイクルの計画のように数か月を予定したざっくりしたものではなく、日々起こるトラブルなど対して準備をしておき、実際あれば即実行、後は見直しをしてまた準備するといった感じです。
PDCAサイクルに比べ、ステップが1つ減り3ステップになったのでフットワークが軽くなっています。

また、検証や評価など重々しくしなくても、ダメだったことをさっと見直ししてすぐ準備して実行するというシンプルな感じも分かりやすくていいのではないかと思っています。



個人的考察

普段のメインはPDRを使ってのスピード重視での支援を行い、数年がかりで考えるようなじっくり腰を落ち着けて考えたい大枠などはサブ的にPDCAサイクルを使うといいとこどりができるのではないかと思っています。実際現場でPDRを意識していますが、結構使えるのでオススメです。


参考文献