前回、人脈作りは大事だよ~って話を書きました。
今回は「ダンバー数」と人脈作りが超得意な人である「スーパーコネクター」についてご紹介します。



ダンバー数ってなに…?

1990年代にオックスフォード大学の進化心理学者であるロビン・ダンバー教授が霊長類の脳の大きさと平均的な群れの大きさに相関関係があるのか研究をしました。社会を形成する(みなと上手くやっていく)のに記憶や知力がいる、それなら脳の大きさ、特に大脳新皮質に比例するんじゃないかと考えたわけですね。研究の結果、霊長類の群れの大きさは脳の大きさに左右されるという仮説が立てられたんだそうな。

そこからさらに大脳新皮質の大きさが霊長類のコミュニティーを決めるなら、人間も例外ではない…!ってなって、平均的な人間の脳(大脳新皮質)の大きさを計算し、それを元に情報処理能力と知力を計算。霊長類の結果から推定する事によって、人間がコミュニティーを維持できる、つまり、関係を維持し、円滑に安定して継続できる人数を割り出したんですよね。それが150人程度だったそうです。

まとめると、進化心理学の観点から推測する人間のコミュニティー(人脈や知り合いなど)の平均的数字は150人程度で、これが「ダンバー数」と言われています
皆さんも家族から知り合いまで含め、ノートに知っている人の名前をできる限り書いてみて、人数を数えて、150人を基準に知り合いが多い方なのか少ない方なのか計算してみて下さい。まぁ、私は数えるまでもなく150人もいないんですがね…(泣)



スーパーコネクターってなに…?

では自分の人脈が多いのか少ないのか「ダンバー数」から判明したところで本題に入っていきたいと思います。「ダンバー数」はあくまで平均的数字なんで当然世の中にはその数字を上げている人達がおります。その中でも特に数字を上げている人達、つまり、人脈が非常に多い人達が一定数いますが、その人たちのことを「スーパーコネクター」と言います。スーパーコネクターは、

  • 友達が多い人
  • 必要な人と人を繋げる人
  • コネクションがある人

ってイメージですかね。
更に2006年のギャラップ社の研究によると、スーパーコネクターはトラブルを解決できる可能性が高かったんだそうです。これは当然の話で、トラブルが起きた時、自分で解決できなくても、たくさんの知り合いの中からそのトラブルを解決できそう人にすぐ声をかけられますからね~。いわゆる「リ・コネクティング」と言われることができるのも特徴で、2010年のラフトバーグ大学の研究によるとリ・コネクティングをするとイノベーション的な解決策がでるそうですし…。因みにリ・コネクティングとは最近連絡をとっていない知人に連絡する事を言います。友達の友達は皆友達みたいに気兼ねなく連絡しまくり問題解決のベストな知人に簡単にいきつく人がいますがあれがスーパーコネクターですね。羨ましい…!



スーパーコネクターに自分がなるべきか…?つながるべきか…?

最後にスーパーコネクターに自分がなるべきか…?スーパーコネクターと友達になってつながるべきか…?って話ですが、まず、結論から言うとスーパーコネクターは才能が大部分を占めるみたいです。そのため、私のような人脈の少ない、人脈作りが下手や普通な方がとる戦略は、

  1. 人脈作りのコツを使い人脈を増やす…!
  2. スーパーコネクターと友達になる…!

って感じになります。


1. 人脈作りのコツを使い人脈を増やす…!

人脈作りのコツは相手が得意で好きなことを覚えるのが重要なんだとか。そのため、忘れないように名刺や携帯電話の電話帳などにその人の好きなことや特技を書いておくと良いみたい。


2. スーパーコネクターと友達になる…!

やはりこちらがメインの対策となりましょう…!
まず大事なのは人間関係は時間と労力をつぎ込む対象を決めなければいけないということです。時間や労力は有限で特に時間はお金でも取り戻せない貴重な物。スーパーコネクターでもない限り、無駄なところに時間をついやし徒労に終わるのは避けたいですからね~。要は効率良くって話なんですが、もし、自分はスーパーコネクターでない、むしろ友達が少ないって方は、量より質、つまり、友達が多い人であるスーパーコネクターと付き合えばいいと思います。
更にジャンル別にスーパーコネクターの友達がいると尚よろしいかと思います。



個人的考察

スーパーコネクターと友達になるには「自分の強み」をきちんと知り、それを相手に伝えるのも重要ではないかと感じます。「自分の強み」に関してはビッグファイブなどで調べてみるのがよろしいかと思います。



参考文献