7月に入って早いもので2週間が経ちました。
そこで皆さんにお聞きしたいのが目標に向かってリスタートが順調に進んでいますか…?ってこと。
何だっけ…?って方は下記をご覧ください。


思い出していただけましたでしょうか…?
「実は、この2週間のうちに諦めてしまって…。」って方はなぜ諦めてしまったのか考えてみるとよろしいかと思います。

そこで、もし、諦めた理由が「飽きたから」だったら今日の情報は有益かもしれません。
なぜって意外と皆さんこの「飽きる」って現象について深く考えたことがない方が多いからです。

ということで、今回は皆さん一度は経験したことがあるであろう、この「飽きる」ということについて書いてみたいと思います。

リスタートが順調に進んでいる方もいつか「飽き」がくる可能性がありますので知っておいて損はないかと思います。



飽きるってなに…?

そもそも「飽きる」ってなに…?って話から始めます。「飽きる」とは専門的に言うと「心的飽和」と言うみたいです。
そして、この「飽きる・心的飽和」は以下のステップを踏むことにより起こるんだとか。

  1. 集中状態
  2. 環境
  3. 散漫状態
  4. 中断状態
  5. 挫折

更に具体的に掘り下げていきます。


ステップ1:集中状態

物事を集中して取り組んでいる状態。まだ「飽きる」の「あ」の字もない状態。これが一生続けば苦労はない(笑)んですが、そうは問屋が卸さないのは周知の事実。


ステップ2:環境

環境によって集中力は簡単に途切れてしまいます。
2014年のミシガン州立大学の研究によれば一瞬(2.8秒)邪魔が入るだけで人間の集中力はきれてしまうそうな。例えば、話しかけられたり、携帯の通知が鳴ったり、ハエが視界を横切ったり、車の音が聞こえたり…などなど。これらで集中状態が一気に壊され、いよいよ「飽きる」という状態に向かっていくのです。
因みにもし邪魔が入らなくてもポモドーロ・テクニック然り、一生集中力が続くことはありませんので必ずステップ3に移行します。


ステップ3:散漫状態

いったん集中力が切れれば色々考えてしまうもの。つまり散漫状態に突入します。
いうなればマルチタスク状態です。ここから再びステップ1に戻る方もいますし、ステップ4に移行する方もいます。


ステップ4:中断状態

集中力が切れ散漫状態になり、手がつかないので一度作業を中断してしまいます。
ここが「飽きる」「飽きない」の分岐点で、上手く休憩を取ってステップ1に戻る方もいますし、「どうにでもなれ効果」が発動する方もいます。


ステップ5:挫折

中断してそのままずるずるいき、やがて挫折…。
飽きた(心的飽和)状態と言えます。
こうなると再びステップ1に戻るのは大変です。


皆さんも飽きた時を思い出してもらうと、このようなステップを踏んでいませんかね~?



飽きる(心的飽和)対策

では飽きるというのがどういった状況から起こるのか分かった所で具体的な対策法について考えていきます。
対策すべきポイントは「環境」「散漫状態」「中断状態」の3つになります。


対策①ワーキングメモリを鍛える

ワーキングメモリとは短期記憶のことで、これが高いと、

  • 短期記憶力が高い
  • メンタルが安定する
  • 集中力が高い
  • 注意力が高い
  • 自動的に健康になる

と良い事尽くし。メンタルが安定しているのでちょっとの邪魔にイラッとせずにすみますし、結果、集中力や注意力が高い状態を維持できます。
ワーキングメモリの鍛え方は、当ブログおなじみの「書くこと(エクスプレッシブライティング)」と「運動」などが効果的


対策②if-thenプランニング

こちらも当ブログおなじみif-thenプランニングが有効です。「もし○○という邪魔が入ったら○○をする」のようにあらかじめ邪魔や散漫状態、中断を余儀なくされた状態になった時を想定して対策の行動を決めておくって作戦です。


対策③シングルタスクを心がける

一点集中。シングルタスクを心がけると余計なことを考えなくてすみます。つまり、邪魔が入ったことについて考えたりなどもしなくていいのでただただ目の前のことにのみ頭を使うって感じです。


対策④ポモドーロ・テクニックを使う

集中力が切れる前に小まめに休憩を入れるポモドーロ・テクニックを使うのもいいかと思います。だっていったん切れた集中力の復活は難しいですが切れる前に休憩をはさみ、回復させると維持しやすいですからね~。


対策⑤プランB・偶然性プランニングを計画に入れる

プランB・偶然性プランニングを計画に入れておくのも有効です。
1日の計画に集中力が切れたり、邪魔が入ることををあらかじめ計画に入れておくとリカバリーが効きやすいですからね~。


対策⑥何も考えない時間を作る

飽きるくらいならその前に何も考えない時間を作ってしまうのも有効です。
デフォルトモードネットワークが起動すれば、集中して取り組んだことが記憶に定着しますからね~。飽きて何もしないのではなく、有効な時間を過ごしている…!って思えれますし、これならモチベーションの復活が期待できるし完全に飽きる状態を回避できます。


対策⑦前に進んでいる感覚を分かるようにする

当ブログでしつこい程登場している前に進んでいる感覚を分かるようにする」はここでも重要です。モチベーションが維持できれば集中力が切れたとしても「飽きる」といった状態にはいきませんからね~。やっぱ数値化・見える化は面倒でもやっておくに越したことはないかと思います。



個人的考察

飽きる・心的飽和とその対策はいかがだったでしょうか…?
対策はたくさん書きましたが全部やる必要は当然ありません。
合う合わないをセルフチェックし、自分なりの対策を作っておくとよろしいかと思います。



参考文献