【まとめ】承認・褒めるの有効な手段「ウィンザー効果」
当ブログで月1回取り上げている月1社内研修。
今回はブログ開始前に行った社内研修の内容とそれを実践で使う場合のテクニックについてご紹介します。
令和元年12月17日の月1社内研修を思い出そう…!
ブログ開始が2020年1月1日の為、それ以前のことについて、特に書いていなかったのですが、今回の内容は遡ることにより、より理解を深めやすい内容となっていますのでそこから書いてみようと思います。
では、遡ること半年以上。令和元年12月17日に月1社内研修を行いました。
①「真のリーダーシップの技術」と、その使い方
②【叱り方大全】管理職なら絶対知っておくべき指導者の心得
どちらも鴨頭嘉人さんの動画でして、①→②の順で視聴しました。
ポイントをざっくり書いておくと、
- 褒める=良いパフォーマンスを認めること(良い支援で利用者の体調が良くなった。売り上げが上がったなど)
- 承認=ありのままを伝えること(まだ何もしていなくても伝えられること。出勤ができた。休みの連絡ができたなど)
②「【叱り方大全】管理職なら絶対知っておくべき指導者の心得」では
- 承認は自分をみてくれている(気にしてくれている)という感覚を相手に与えること、相手が感じていることが重要。
- 承認を日々行い、承認されているという基礎(土台)を作ってから、褒める・注意という特別なコミュニケーションを行うことが効果的。逆に日々の承認がない状態で褒めても、注意をしても意味はない。どころか逆効果にもなる。
って感じです。まとめると、日々承認をして承認のバケツに水を注ぎ、貯まった状態で褒めたり、注意をしよう…!ってことですね。この当たりは以前に参加した研修で医学博士が「心の貯金」と銘打っておっしゃっていたのと同じ理屈ですね~。
そして、第7回月1社内研修内容の動画に続く…!
以前に少し書きましたが、この続きの研修動画が第7回月1社内研修内容となっております。下記動画ですね。③チームリーダーに必要なたった一つのスキル
③「チームリーダーに必要なたった一つのスキル」のポイントもざっくり書いておくと、
- 良いチームリーダー(上司)とはチームリーダーが暇で(余裕があり)、上司より優れている部下がいる(育てている)のがポイント。
- そのためにチームリーダーには「承認力」が必要。
- チームリーダーは余裕を作り、承認をし続けるのが仕事。
- チームリーダーはチームリーダーにしかできない「仕事ぶりを見る」という仕事をする。管理・指摘はチームリーダーより下のリーダーがすること。
ということでした。これは支援者と利用者にも同じことが言え、いかに支援者が承認をメインに仕事をし、利用者がいかに支援者以上に作業ができるようになるかって感じですかね~。
実践から学ぶ承認の方法やタイミングについて
承認について少し理解できたところで、今度は実際の支援で承認ってどうやればいいの…?ってことをご紹介していきます。といっても難しい話ではなく、基本的にはできていない部分がほとんどでも、あえてできている部分にフォーカスして承認するって感じです。例を挙げていくと、- ほとんど出勤できていないが長く事業所に在籍だけしている→○年も辞めずに続けているのは素晴らしいですね…!
- 長期間出勤できていなくて久しぶりにきた→ずっときていないのに出勤できたのはすばらしいです。自分だったら怖くてできませんが、どうやってそんな勇気をもってくることができるんですか…?
- 週1回「しか」出勤できていない…。→週1回「も」出勤できている…!
以前に書いた通り、良い所に目を向け、承認や褒めていく感じですね。人間にはネガティブバイアスがあるんで、誰でもそうですが、精神の方は特にネガティブに目がいきやすいので、事実に沿った出来ている事に目が向くよう話してあげると良いと思います。
ウィンザー効果
前置きが長くなりましたが、以上を踏まえると「承認→褒める・注意」が重要となるのが分かったかと思います。でも、具体的に「承認」や「褒める」ってどうやればいいの…?どうやれば効果的なの…?って思った方もいるかと思います。そこで登場するのが、私も良く使うウィンザー効果です。ウィンザー効果とは何かを直接伝えるよりも第三者から間接的に聞いた方が信憑性が高まる(信じることが多い)というものです。このウィンザー効果を使って「承認」や「褒める」を支援者がチームとなって利用者に伝えます。例えば、- ○○さんから聞いたけど、できるようになったんだね。すごい…!
- ○○さん私にも言ってたよ。すごいじゃん…!
- ○○さんができるようになったこと褒めてたよ…!
みたいな感じ。更にこれは家族に連絡するときにも使えます。心の貯金では与える人によって貯金額が違う、特に家族からの承認は貯金額が多いので、家族からも伝えてもらえるようにすると効果倍増。つまり、
- 家族に電話をする(お手紙も効果的。手紙+電話は尚効果的)
- 嬉しくて、つい電話をしてしまったと家族に言い、利用者について承認をしたり、成果を上げていれば嬉しかったことを伝えつつ、褒める
- ぜひこの件を聞いたことを家族から本人に伝え、承認や褒めてほしいことを伝える
って感じですね。まさにポイントで畳み掛けるように伝えまくり承認のバケツ(心の貯金)を一気に増やす感じですね。
個人的考察
障がいのある方は承認のバケツや心の貯金が満たされていない場合が非常に多いと感じます。ぜひ承認・特に「褒める」場面では皆でバケツにそそぎまくる、貯金をしまくりましょう。きっとモチベーションが上がりますので。
最後に、私なんかは下の人に「しせつちょうが言ってたって言っていいから」とかあえて自分でいわず「しせつちょうが言ってたって伝えておいて」などと頼んだりします。
場合によっては勝手にしせつちょうが言ってたって言っていいよ~と許可を出すときもあったり…。
参考になれば幸いです。