令和2年10月9日に社内研修を行いましたので、前回同様、「障がい者支援について考える」シリーズとしてまとめておきます。過去の内容を知りたい場合は下記からご覧ください。





軽く復習

前回では利用開始と終了の流れを確認しました。じゃあ流れも分かった…!強みも分かった…!これで説明もできる…!ってなりました。
さて、では、そもそもどうやって利用希望者の人は事業所の存在を知るんですかね~…?
そして、利用しようかな~と思うきっかけはなんなんですかね~?

ということで、今回は事業所を知るきっかけと見学や利用しようと思うきっかけを中心に書いていこうと思います。



事業所の存在を知る・見学や利用しようと思うきっかけ

事業所を知ってもらうのに、一軒一軒お宅を訪問し利用しないかと営業をかける…。な~んてことは多分していないと思います。では、どうやって、事業所の存在を知るんですかね~?または見学や利用しようと思うんですかね~?
知る・見学する・利用するきっかけの主な方法としては、

  1. 市役所(区役所・役場)
  2. 行政指定の窓口(委託先など)
  3. 相談支援事業所
  4. 事業所の広告(看板やチラシなど)
  5. 事業所のホームページ
  6. WAM NET(ワムネット)
  7. 知人の紹介・口コミ
  8. その他

あたりかと思います。一つずつ見ていきます。


1. 市役所(区役所・役場)

まず多いのが市役所(区役所・役場を含む)で知る・見学する・利用するパターンです。実際、福祉と聞くとまず思い浮かぶのが介護の方で、障害の方は言われたらそうだったって思う感じなんですよね。これは以前に書いた通り
更に元々障がいをお持ちの方やその家族は別ですが、後に障がいを発症してしまった方は、まさに未知の世界なんで公的サービスはありそうなんだけどよくわからん…!って感じが多いんですよね。
そこで、皆さんがまず訪ねる、問い合わせするのが市役所なんですよね~。市役所で話を聞いて障害福祉サービスについて初めて知る人も多いかと思います。
行政によっては障害福祉サービスの事業所一覧などをホームページで載せていたり、冊子を作っていたりするので、それらをみて、事業所が実は家の近くにあったんだ~って知ったりします。


2. 行政指定の窓口(委託先など)

自治体によっては行政が指定の窓口(専用の窓口)を設置したり、委託していたりすることがあります。委託先は相談支援事業所が多い感じですね~。
知る・見学する・利用するきっかけの流れは「1. 市役所(区役所・役場)」と基本的に同じなんで省略します。


3. 相談支援事業所

どこに相談していいか分からない人は相談支援事業所という名称をみて、ここは相談する場所っぽいからとりあえず電話、訪問してみよう…!ってなる方が多いです。そして、求めているサービスを話した結果、事業所の説明や紹介をされ、知る・見学する・利用するってパターンがあります。


4. 事業所の広告(看板やチラシなど)

事業所によっては看板を設置したり、折り込みチラシを入れたり、ポスターを貼ったり、テレビCMを流すなんてところもあります。それらの媒体を見て存在を知り、訪問や電話、メールでの問い合わせをするってこともあります。
しかし、基本的に費用がかなりかかること、日々の支援業務が忙しく広報活動まで手が回らないなんてことはざらにありますんで、この方法はなかなか難しかったり…。
まぁ~テレビCMや折り込みチラシとなると、作成費+CMを流す費用or折り込む費用がかかりますんで、資金面に体力がないとなかなか難しいですよね~。地域によっては回覧板に手作りのチラシなんかをはさめて回しているなんてこともありますんで、現実的にできる方法を模索し知るきっかけを作っている感じですかね…。
因みに本研修では、最近まいたチラシを皆でもう一度しっかり見るってことを行いました。


5. 事業所のホームページ

今やネット社会。ということでググって事業所のホームページをみつけ、存在を知る・見学する・利用するってパターンも多くなっております。特にパソコンやスマホが一人一台持っている時代になりましたんで、事業所のホームページの重要性は高まる一方でしょう。
パソコン・スマホの両方で見やすいようにレスポンシブWebデザインにするのはもちろん、検索上位に出るためのSEO対策なんかもしっかりやっておかないとネットの海に埋もれてしまうこと必須です。
専門的でデザインの流行などもあり、難しいのでやはり外部への制作依頼がベストなんですが費用面を考え、なんとなくできた事業所ホームページを使っているなんてこともあったりします。
また、新着情報やブログなど適宜更新しているかも重要です。本当に今でも事業所として稼働しているのか分からなくなりますんで不安を感じさせないようなホームページが求められていますね~。う~ん。大変。


6. WAM NET(ワムネット)

WAM NETは独立行政法人福祉医療機構が運営しているサイトになります。おそらく同業者が使うことが多く、一般の方が知るきっかけとして使うことは少ないかと思います。このWAM NETの中に分かりづらいのですが障害福祉サービス等情報検索という項目があり、全国の事業所を調べることができるようになっております。
気になる方は検索してみてもよろしいかと…。


7. 知人の紹介・口コミ

学校や親の会、病院やデイケアなど知人の紹介・口コミで知る・見学する・利用することはもしかしたら一番多いのかもしれません。というのも小さな業界、狭いコミュニティなんで自ずと情報が耳に入ってくる機会が多いんですよね~。



事業所ができることはなんなのか…?

では事業所側が知ってもらう、見学してもらう、利用してもらうのにできることはなんなんですかね~?基本的に求人と同じで受け身なんですが、上記で挙げた項目の中から選ぶと、

  1. 事業所の広告(看板やチラシなど)
  2. 事業所のホームページ
  3. 知人の紹介・口コミ

あたりは努力次第でどうにかなりそうなんでまずは手を付けやすいところから少しずつ行っていくのがよろしいかと思います。
因みに当事業所では最近ホームページをリニューアルしたり、チラシを入れたりしましたね~。また、広報チームなんていうのを作って動いていたりします。



自社ホームページを見てみよう…!

研修の最後には、自分の事業所のホームページをしっかり見てみよう…!ってことを行いました。例えば、


なんてことをしました。
利用希望者の中にはしっかりホームページをみて質問してくる方もいますのでそれに対応できるよう見たという感じですかね。なんせ日々の業務が忙しくて自分の事業所のホームページを落ち着いてみることなんて普段はありませんからね~。



個人的考察

皆さんも自分の事業所の検索を色々なワードでしてみて上位に出るか試すと面白いかもしれませんよー。



参考文献