【まとめ】時間があるのにないと焦る要因。時間飢饉・コンフリクトとその対策
時間飢饉とコンフリクトってなに…?
1999年のミシガン大学の研究によると、時間飢饉(じかんききん)とは、時間があるのに時間が無い、足りないと思ってしまうことを言うそうです。以前に忙しさは幻想ってことを書いたことがありましたが、あれが時間飢饉ですね~。
更に2015年のデューク大学の研究によると、時間飢饉は目標に対してのコンフリクト(競合)によって非常に起こることが多いと分かったそうです。
ではコンフリクトとは何かというと、相反する意見や態度、要求などが存在して、互いに譲らず、緊張状態が生じることを言います。まぁ、二律背反な状態とでも言いましょうか。
まとめると、
- コンフリクトが起きる…!
- 時間飢饉が起きる…!
- 焦る…!
- 結果、無駄に生産性が下がる…!
となってしまうんですよね。
そもそも、時間飢饉(時間があるのにないと思ってしまう)が起きるのは目標が対立(コンフリクト)しているからであり、また、上記で紹介した研究によると、時間の使い方に罪悪感や、収入が減る恐怖心を持つなどネガティブな感情を持つとストレスを受け、それにより時間飢饉が起きてしまうとのことでした。
が良いとのことです。
具体的には、
とよろしいかと思います。
のようになります。
では、どのような対策を取ればよろしいのでしょうか…?
実は上記で紹介した研究には2つの対策法が載っておりまして、
- ゆっくりとした呼吸
- 不安の再評価
が良いとのことです。
では、一つずつ具体的に見ていきましょう…!
コンフリクト対策:ゆっくりとした呼吸を行う
コンフリクトは本来の時間の流れと自分の焦りによる時間の流れにズレが生じている状態です。そのため、このズレを修正するのにゆっくりとした呼吸を行うのが手軽にできて有効とのこと。
具体的な方法は以下のようになります。
以上になります。
11秒×10セットなんで2分弱でズレた時間軸をリセットできることになります。便利ですよ~。
因みに個人的にはマイクロ・メディテーションが近いな~と感じました。また、上記と同じ効果を得られればいいのであれば、リラックス系の呼吸法や瞑想全般でも良いのかな~と思います。もし、他の呼吸法や瞑想をお試しする場合は、
をご覧ください。
をご覧ください。
- 自分は不安を感じている=やる気になっている証拠だと思う
- 不安のメリットを覚えて理詰めで良い状態だと思う
とよろしいかと思います。
更に掘り下げると、自分は不安を感じている=やる気になっている証拠だと思うようにするには、
- もし、不安(時間飢饉)に陥っていると思ったら、やる気が出ている…!と思う、声に出す(if-thenプランニング)
- 上記を3回繰り返す(3回以上でもOK。2分間など時間中ずっと思う、声に出すでもOK)
のようになります。
自分が思ったこと、声に出したことを自分に言い聞かせる、信じ込ませるようにしていくって感じでしょうか。
不安のメリットを覚えて理詰めで良い状態だと思うにはリフレーミングに書いてあるメリットを覚えておくと良い感じ。更に不安のメリットになる過程も合わせて覚えておくとよろしいかと思います。こちらについては、下記からご覧ください。
コンフリクト対策:マルチタスクをやめ、シングルタスクにする
先の例でいえば、
- マルチタスクになっていて、時間がない…!とコンフリクトを起こす
- なかなか思うように進まないため、焦る
- 生産性が下がる。モチベーションも低下する
って感じなので、予定をまとめ、シングルタスクを用いて一気に片付けるのがよろしいかと思います。
コンフリクト対策:他人に親切にする
実は1日15分で良いので他人に親切にするのもおすすめです。つまり時間がないからこそ他人の手伝いをするってことですね。一見矛盾しているように思いますが、親切をすることで心に余裕が生まれます。そしてその心の余裕が主観的な時間にも影響し、結果、時間がないという焦りを防いでくれるみたいなんですよね。但し、ずっと他人の手伝いをしているわけにもいきませんので、1日15分と決めておくとよろしいかと思います。
個人的考察
時間飢饉とコンフリクトにお心当たりのある方は是非、
- ゆっくりとした呼吸
- 不安の再評価=リフレーミング
- シングルタスク
- 親切
を意識し、行ってみてください。