ポジティブシンキングの罠天職の話をご紹介したときに登場したのが、ガブリエル・エッティンゲン博士であります。今回はこのエッティンゲン博士が書かれた名著「成功するにはポジティブ思考を捨てなさい 願望を実行計画に変えるWOOPの法則」からWOOP(ウープ)をご紹介します。目標達成の確率を高めたい人に是非オススメなテクニックなんでよければお読みください…!



WOOP(ウープ)ってなに…?

まずはWOOP(ウープ)ってなんだ…?って話から。WOOP(ウープ)はネガティブなことを想定して対処法を計画に織り交ぜ、目標達成の確率を高めるテクニックのこと。WOOPはそれぞれの頭文字からきており、

  • W(Wish)願望
  • O(Outcome)成果
  • O(Obstacle)障害
  • P(Plan)計画

となっております。WOOPというネガティブ対策を織り交ぜた計画とポジティブシンキングを使った計画を比べた実験ではWOOPグループの方がポジティブシンキンググループよりも約2倍の成果があったそうです。2倍は…すばらしい…!
また、2年にわたって、健康的な食生活が身につけられるか調べた実験でもWOOPは他に比べ効果が高かったそうです。エビデンスは申し分ないですね…!



WOOPの流れ

では、WOOPがなんなのかと効果が分かった所で具体的なWOOPの使い方に入っていきたいと思います。


0. 準備

まずは邪魔が入らず落ち着いて作業ができる場所に移動します。
使うものはノートと筆記用具
WOOPを一度行うのに必要な時間は15分から20分ほど。


1. W(Wish)願望

自分の希望することや不安について詳細にイメージ、または書き出します。そして、達成難易度はギリいけそうなレベルがよろしい感じ。高すぎる希望はポジティブシンキングの罠にはまり良い事がないのは以前に書いた通りなんで、あくまで達成できそうな目標にするってところを主眼に入れましょう。また、願望が複数ある場合は一つに絞ることが重要。二兎を追う者は一兎をも得ず。


2. O(Outcome)成果

願望が最高な形で達成したことを想像する。その時できるだけ詳細な仮定(プロセス)から最高な形で願望が達成したと想像できれば尚良い。


3. O(Obstacle)障害

成果のイメージを達成するためには、何が障害になるのかをピックアップしていく。又は想像する。例えば、思考・行動・習慣・バイアス(思い込み)・モチベーション・メンタルなど。ポイントはあくまで内的要因を挙げること。自分がどうしようもできない外的要因(環境など)は挙げても意味がないので無視する。もし、このとき、外的要因がある場合は難易度設定が間違っている。ギリいけそうなレベルに達成難易度を設定しているので障害は自分の問題のみのはず。


4. P(Plan)計画

上記を踏まえて計画を立てる
計画を立てる際に役立つテクニックは、


を参考にすると良い。


以上がWOOPとなっております。
文字にすると大変そうですがなれるとそんなに時間がかからないので、集中できる場所でシングルタスクを用いて一気にやってしまうのがよろしいかと思います。



個人的考察

WOOPをみても思うのが、ネガティブはやっぱ強力な武器だな~って印象。リフレーミングして使わない手はないですね~。「ネガティブな感情が成功を呼ぶ」なんて名著もあることですし…。

最後にWOOPを使って当ブログのことを考えてみると、

  • W→ブログをやりたい…!
  • O→1日1記事を投稿し、いつでもどこでも自己学習できるシステムが完成…!
  • O→面倒になってやめてしまうかも…。残業で遅くなったとき疲れて書けないかも…。そもそも仕事終わりは疲れて書けないかも…。HIITや筋トレ後は疲れて書けないかも…。モチベーションが下がるかも…。スランプがあるかも…。ネタが切れるかも…。
  • P→以上を踏まえて計画作成。具体的には自動化するようif-thenプランニングや習慣化のテクニックを駆使する…!書けなかった時やモチベーション低下、スランプなどの時の為に記事を書きためておく…!(特に休日の午前中はブログを書く…!)

といった感じですかね。
参考になれば幸いです。



参考文献