今回はコンプレッションウェアの効果を調べた系統的レビューを見ていきます。



コンプレッションウェアは疲れを感じにくくする効果がちょっとだけある…!

2016年のカールスルーエ工科大学の研究によると、ランニングをするときコンプレッションウェアを着た方が良いのか調べてみたそうです。
今まで見てきたとおり、コンプレッションウェアのパフォーマンス研究って矛盾した結果が出ており、本当のところはよく分からなかったんですよ。そこで研究者たちはコンプレッションウェアのランニングパフォーマンスと回復スピードの効果について系統的レビューを行ってみることにしたんだとか。
まず最初に該当する先行研究をPubMedやMEDLINE、SPORTDiscus、Web of Scienceといったデータベースで検索したそうな。続いてヒットした研究が査読済みか、質の高い研究かなどをチェックしていったらしい。
最後に精査した研究結果をまとめてみたところ、以下のことが分かったそうです。

  • コンプレッションウェアのランニングパフォーマンス(VO2maxや血流量、乳酸濃度、心拍数、体温、ランニング後の筋力パフォーマンスなど)を400m走、5kmラン、10kmラン、15kmラン、ハーフマラソンで調べた研究があったが、いずれも統計的に有意な結果はなかった…。
  • 疲労までの時間や筋損傷については小程度のプラスの効果があった…!
  • 深部体温に中程度の影響があった。
  • 運動後の脚の痛みと筋肉疲労の始まりの遅さには大程度のプラスの効果があった…!

つまり、コンプレッションウェアは疲れを感じにくくする効果がちょっとだけある…!って感じですね。



個人的考察

う~ん。正直この結果だとプラセボなのか本当に効果があるのかよく分からん感じですな。



参考文献