【加筆内容】ダイエット効果に性差の違いはあるのか?女性ホルモン編7「タンパク質大事編」
先週の続きです。
乱れたホルモン周期を正常に戻すなら、
って話をご紹介しました。
高タンパク質食で男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが正常に向かう…!
2012年のシャヒード・ベヘシュティー医科大学のRCTによると、女性ホルモンのバランスが乱れている方を対象に高タンパク質食の効果を調べてみたそうです。この研究は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)をお持ちの肥満女性60名が参加したもので、以下の2グループにランダムに振り分けられ、食事法を実践してもらったんだとか。
- 低カロリー食グループ:1日のカロリー摂取量の15%をタンパク質にした。
- 高タンパク質食グループ:1日のカロリー摂取量の30%をタンパク質にした。
実験期間は12週間でして、期間中、毎週カウンセリングを実施していたそうな。
また実験スタート時と終了時にホルモンや炎症、脂質、グルコース、インスリンなんかを採血でチェックしたらしい。
その結果、
- どちらのグループも同じぐらいはっきりと体重が減っていた…!
- 高タンパク質食グループの平均テストステロン値が1.78±0.32から1.31±0.26ng/mlに減っていた…!
- 低カロリー食グループの平均テストステロン値が1.51±0.12から1.15±0.11ng/mlに減っていた…!
- 高タンパク質食グループはインスリン抵抗性が改善していた…!
- 高タンパク質食グループはCRP(C反応性タンパク:炎症物質)が大幅に減っていた…!
そうです。
つまり、男性ホルモンが減って女性ホルモンとのバランスが正常に戻りつつあったってことですね。しかも痩せたり、インスリンや体内炎症も改善したと。