先週の続きです。
つまり性差の違いとしては、落ちやすい脂肪の場所が違うことと、男性の方が脂肪が多く減るけど筋肉も多く減るってところでしょうか。ダイエットを体重が減ると考えるか、体脂肪が減ると考えるか、また短期的に痩せたいのか、長期的に痩せたいのかで違ってきそうですが、とりあえずざっくりみたら対して変わらないイメージですな。
とはいえ、性差の違いが大きくないにしても女性がダイエットを行う際に女性ホルモンを気にすることは重要であるのは間違いありません。
ということで、今回からは性差の違いとして女性ホルモンに焦点を当てていきたいと思います。



エストロゲンの変動で食欲コントロールやカロリー摂取量が変わる…!

1997年のリーズ大学の研究によると、月経周期と食欲コントロールの関係について調べてみたそうです。
早速このレビュー論文のポイントを見てみますと、

  • 月経周期に伴うホルモンの変動、つまり、エストロゲン(女性ホルモン)の変動は、食欲コントロールや食事の増減に影響を与えるのは間違いなさそう。
  • カロリー摂取量は、人間も動物も同じ感じで生殖周期中に変わる。主に排卵期の際、最も食欲が落ち、黄体期の際、最も食欲が上がる
  • 多くの研究では月経前、特に月経前症候群(PMS)の方は炭水化物がめちゃくちゃ食べたくなる…!と言うことが多い。
  • 月経周期中の食欲、カロリー摂取量の変化はセロトニンの周期的リズムと関係しているっぽい。だから感情の変化があるとも言える。
  • 月経前は、特に食事の過剰摂取・食欲の暴走、うつ状態になりやすい時期である。これもセロトニンの低下が関係している様子。

つまり、エストロゲンの変動により、ダイエットが上手くいきやすいタイミングと上手くいきづらいタイミングがあるってことですな。より具体的に言うならエストロゲンの量が減ると食欲が増えるって感じですね。またポイントになりそうなのがセロトニンだと…。



個人的考察

まずは基本として女性ホルモンによるダイエット効果の細かな違いが出そうなポイントを見てみました。この研究をみると、長期的に調べた研究で男女とも違いがそんなに出ない理由は納得できますよね。一方で短期のダイエットや具体的にみていくと、女性の方がより細かく注意してダイエットをしないと失敗する可能性が増える、又は成功する可能性が増えるとも言えます。ダイエットを行うならこの辺はちょっと意識しておきたい部分ですな。



参考文献