【加筆内容】初めて系統的レビューとメタ分析を用いて、超加工食品の消費量と認知症の発症率の関係を調べてみた研究の話
初めて系統的レビューとメタ分析を用いて、超加工食品の消費量と認知症の発症率の関係を調べてみた…!
2023年のリバプール大学の研究によると、超加工食品の摂取と認知症の関係について観察研究の系統的レビュー・メタ分析で調べてみたそうです。
そもそも先行研究により超加工食品と認知機能低下には関係がありそうと出ておりました。そこで今回、初めて系統的レビューとメタ分析を用いて、超加工食品の消費量と認知症の発症率の関係を調べてみることにしたそうな。
まず研究者たちは、2022年12月24日にMedlineとWeb of Scienceを用いて先行の該当研究を検索してみたそうな。すると7,560件の研究がヒットしたとのこと。続いてこの中から重複しているものや質の低い研究を除外していったそうで、最終的には10件の観察研究がピックアップされたみたい。
因みにこの10件の観察研究の内訳は以下な感じでした。
また、全ての研究は教育、総カロリー摂取量、BMI、心血管疾患、年齢、性別などの変数も調整済みだったそうです。
それと食事についてですが、NOVAっていう基準に基づいて4つのグループに割り振ったみたい。ざっくり書いておきますと、
- NOVA1:未加工食品・最小限の加工食品
- NOVA2:料理の材料(油とか調味料)
- NOVA3:加工食品
- NOVA4:超加工食品
って感じ。
では結果を見てみましょう…!
- 超加工食品を最も摂取している人たちと最も摂取していない人たちを比べてみたら、全ての認知症発症リスクが44%(RR1.44)も高かった…!
- 超加工食品をまぁまぁ摂取している人たちと最も摂取していない人たちを比べてみたら、全ての認知症発症リスクに有意さはなかった(RR1.12)
この研究によれば、超加工食品を大量に摂取する生活を送っていると認知症リスクが高まるみたいですねー。但し、適度に摂取する分には統計的な有意差まではなかったと。
個人的考察
まぁ、意識しないで好きな物を食べていると、そのほとんどは超加工食品になっちゃうんで、気を付けていきたいですねー。