ルールが複雑すぎて何だかよく分からない!を防ぐための「シンプルルール」入門
シンプルルールってなに…?
シンプルルールと聞くとなんか単純とか簡単なルールなんだ…!って思いがちですが、決してシンプル=単純や簡単という意味ではないです。シンプルとは余計な物を消すことを意味しています。よく何かを決定するときにルールを複雑にしすぎて何が何だか分からなくなったり、決断ができなかったりしますよね。その複雑さの原因である余計な物をなるべくそぎ落として皆にわかりやすい、判断しやすいルールにした方がうまくいくという話です。これがシンプルルールですね。
シンプルルールの作り方
では、具体的なシンプルルールの作り方に入っていきたいと思います。まず、重要なのがルールが多くなるのは決断力が低いからということを認識する必要があります。もし、ルールを多くしたくなった場合でもルールはシンプルにしましょう。もし、多くしたい項目があってもそれはシンプルルールには入れないことです。例えば、チェックリストなどを導入し徹底することをオススメします。要はルールはシンプルに、チェックリストなどの所は徹底するというメリハリが重要だと認識しておくと、勘違いを防げます。シンプルルールは3つまで
次にルールが少ないことはもちろん重要ですが、具体的にはいくつまでOKなのかというとシンプルルールは3つまでにしておくことが望ましいです。これ以上多くなると、特に他人に伝えるときは複雑に見えてしまいます。なるべくなら1つがいいですが、どうしてもというときも3つまでにしましょう。カスタマイズできるといい
シンプルルールは使う人によってカスタマイズができることも重要です。枠がガチガチに決まったルールだと応用性や汎用性に欠けて使いづらい物になってしまいますもんね。それを防ぐためにも皆である程度判断してカスタマイズできるようにしましょう。グレーゾーンなどを作って自由に考える余地を与える隙間を作るといったところでしょうか…。具体的に…。柔軟性があるように…。
シンプルルールは具体的な事がいいです。さっきと矛盾しているようですが、枠が広すぎてもダメということです。返って混乱を招く原因になりますからね~。更に、柔軟性があるようにするっていうのも重要です。上記でも説明したようにガチガチすぎると返って使いづらくて効率が落ちますからね…。シンプルルールを導入している企業のシンプルルールとは…?
シンプルルールは一見簡単そうですが、作るのは以外と難しいです。まさに「言うは易く行うは難し」ですね。では、実際にシンプルルールを導入している企業を紹介します。それはGoogle社です。皆さんご存知の世界屈指の大企業ですが、Googleもシンプルルールを採用しているんだとか。そのGoogleですが、どのようなところにシンプルルールを設けているかというと新サービスのアイディアを進めていくかどうかの判断にシンプルルールを使っているそうです。「ググる」という造語ができるきっかけとなった検索システムやGoogle Chrome、Gメール、Googleカレンダー、ドキュメント、スプレッドシート、Googleドライブなどお世話になっている方も多いのではないでしょうか?これらはシンプルルールで決定したアイディアが形になったものなんですよね~。こんな大企業の根幹になる大事な決定にシンプルルールが使われているなんてすごいですよね。では、Googleが新サービスのアイディアを進めていくかどうかの判断基準にしているシンプルルールですが、どのようなものかというと、
「Googleらしいか」
で決めるそうです。たった1つこれだけです。これを基準に判断しているそうです。
これがシンプルルールというものです。一見単純に見えますが、かなり洗練された一言ではないかと思います。
個人的考察
いかがだったでしょうか…?
シンプルルールについて少しでも理解や導入を検討し、使用していただけると幸いです。
最後に当事業所は障がい者就労支援事業所(就労移行支援・就労継続支援B型)ですが、もちろん、障がい者の支援の方向性や判断に困ることがあるので、そういったときに使うシンプルルールを作っております。それは、
を基準に支援方法や方向を最終的に決めていきます。その手伝いがしたい人が支援者なので…。
その人にとって良い人生を歩むのに必要であれば、もちろん本人と意見が違っても、指摘や注意などをするときがありますし、何より支援者も客観的に判断できるようになるのでとてもこのシンプルルールを私は気に入っています。
ぜひ、皆さんも自分たち専用のシンプルルールを作ってみてください。
参考文献
リンク