ネガティブを発信している人の心理状態について質問があったため、まとめておきます。



ネガティブを発信している人の心理状態

まず非常に辛そうな状態なのにネガティブを自分から発信できる人というのはギリギリ踏みとどまっている方=それぐらいストレスがあることを共感してほしい。わかってくれる人を探している方と言えます。悩み状態がマックスの場合、脳が脳和状態(それしか考えられない状態)の為、IQが落ち、創造性も落ちてしまっているんですよね。そのため、正常な思考が働いていないこともあり訴え方も単調になったり、不思議なパターンや全く真逆のパターンでの訴える方がおります。他にもプライドが高いってパターンもあって隠したいけど隠したくないなんて複雑なパターンもあります。
そのため、まずは、どんなめちゃくちゃなことでも発信しないともういっぱいいっぱいなんで話してしまうんですよね。それで空気が読めない発言をしてしまい、ひんしゅくを買ってしまうって孤立なんてこともあります。そのためネゴシエーターでも紹介したように傾聴や共感が支援者には大事なんですよね~。



ネガティブを発信している人の対応例

上記のように発信してきている方に反論しないことによって、それぐらい辛い状況であることを共感してくれる、わかってくれる人がいるってことを知ってもらえます。つまり、傾聴・共感者がいる!って安心感(余裕)が得られるってことですね。この余裕ってのが大事でして、「それしか考えられない!」から「具体的なことを考える(創造力を使える)」レベルまで飽和状態でなくなるんですよね。つまりストレスフルが少し落ち着き、少しでも色々考えられるようになったといえるのではないでしょうか…?
更に脳の興奮が落ち着き冷静になりつつあるところで、例えば、

  • ネガティブがあっても一生続くわけじゃありませんよね
  • いつかは辛いって消えますよね
  • 時間が必要ですよね
  • とりあえず後で考えますか

のようにじっくり向き合ってもらったり、後で考えるのような認知行動療法のテクニックを使っていくと良いかもしれません。
それとこういった話をしているときに、おどおどしていたりしてはダメだし、ぎこちない口調もダメです。つまりうまくトークスキルを使って話すことも大事だと言えます。



個人的考察

いかがだったでしょうか。芥川龍之介のいう「唯ぼんやりした不安」じゃないですが、少しの不安から徐々に大きな不安になってくることがあるんで、小さいうちに本人・支援者が気付いて対応していくのがよろしいかと思います。そういった意味では、第三世代の認知行動療法の一つであるACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)なんかもおすすめですね~。
それと100%完璧な支援なんてもちろんないんで、上記で挙げたようなテクニックを支援で使用し、ほんのちょっとでも成功率を挙げるってのがよろしいかと思います。少しでも参考になれば幸いです。