【まとめ】目標よりも大事な「計画」を上手く作るための方法
if-thenプランニングが基本
以前に紹介したif-thenプランニングがまずは基本になります。
軽く復習するとif-thenプランニングとは
と、あらかじめ決めておくことを言います。
軽く復習するとif-thenプランニングとは
- 「もしAが起きたらBをやる」
- 「もし○○(状況)の時○○の行動をとる」
と、あらかじめ決めておくことを言います。
計画を立てる際に使えますので是非、事前に計画を立てる際に組み込んでみてください。
計画を立てるときも過程が重要
正しい目標の立て方でも紹介したとおり、計画の過程が重要になります。つまり、プロセスビジュアライゼーションが大事ということですね。プロセスビジュアライゼーションとは自分が達成したいものに対してその過程(重要なこと)を想像する事を言います。
1999年のカリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究によるとプロセスビジュアライゼーションを行うことによって
- 不安感がダウンした
- 集中力がアップした
- 結果が良かった
という結果になったそうです。不安がないため、集中できて、結果が良かったって感じでしょうか。計画を立てるということは結果が良くなりたいってことなんでこれはぜひともプロセスビジュアライゼーションを行いたいですね~。
計画は年<月<日がやる気アップの秘訣
2015年のミシガン大学の研究によると、切迫感を生み出すために時間単位を操作し、目標達成率との関係を調べてみたそうです。なぜ切迫感で目標達成率を調べてみようと思ったのかというと、未来が現在の行動に力を与え、やる気を起こさせているからとのことです。確かに差し迫っていると感じれば人間はやる気がアップして目標を達成できそうですよね。夏休み初日から全力で宿題は出来ないけど、夏休み最終日は否応なしに全力で宿題が出来る…!みたいな感覚と申しますか…。
実験は全部で5つ行ったそうで、例えば162人が参加した実験では、
- 日にち単位で考えた参加者は月単位で考えた参加者よりも、イベントの予定日(目標達成日)を平均で約29.7日も早めに見積もっていた…!
- 月単位で考えた参加者は年単位で考えた参加者よりも、イベントの予定日(目標達成日)を平均で約8.7ヶ月も早めに見積もっていた…!
そうです。
また、別の実験では1,100名が参加したのですが、
- 「あと30年で定年退職する」ではなく、「あと10,950日で定年退職する」と考えてもらうと、4倍早く貯蓄を開始する計画を立てた…!
そうです。
つまり、日にち単位で考えた参加者は年単位で考えた参加者よりも、4倍早く開始しようと考えた…!ってことです。
目標達成率をアップしたいならぜひ押さえておきたい方法ですね…!
太古の昔はその日を生きることに全力だったため、長期的な計画を立てるということがなかったんですよね。そのため、未来についての予測が人間は非常に下手みたいです。
そのため、計画を作る際は、切迫感が出るよう意識していくとよろしいかと思います。
予定通りいかないことや邪魔が入ることを計算に入れて計画は作るべし…!
プランB(プランバックアップの略)を計画に組み入れるのも大事ということ。どういうことかというと、元々予定していた方法がダメになった時に代替案をあらかじめプランBとして計画に組み入れる事で計画そのものが失敗にならないようにすることを言います。例えば、- 毎日スクワット100回やる!って決めた
- 急な食事で帰りが遅くなりもうクタクタ。眠たい…。
- でもスクワット100回か…無理…今日はやめよう…。
- 計画失敗!
みたいな感じにならないようにあらかじめ、
- 毎日スクワット100回やる!
- でも、厳しいときは1回でもOK!(プランB)
- 急な食事で帰りが遅くなりもうクタクタ。眠たい…。
- でもスクワット100回か…無理…今日はやめよう…。
- …と思ったから、プランBだ!スクワット1回やろう…!
- 1回やった…!おやすみ…!
- 計画成功!
って感じです。まぁ簡単に言うとif-thenプランニングなんですが、こんな感じです。実験によると目標達成の為にプランBがあるとモチベーションが2倍になるらしいので是非組み入れたいですね~。
更に、2018年のロンドンビジネススクールなどの研究によると、計画に邪魔が入ることをあらかじめ対策に加えるのが良いそう。偶然性プランニングってやつですね。例えば、プランBのようなことを決めたり、邪魔が入って遅れても取り戻せるよう、予備日や予備時間を組み入れるのが良いと思います。これも以前に紹介したif-thenプランニングですね。