今回は仕事選びと仕事のモチベーションについて書きたいと思います。



強みを知り活かす

就職活動を行う際に最も基本で重要なのが優先順位。何を基準にして求人や応募、働くかを決めるのはとても重要なのは言わずもがな。とはいえ、ヒントは欲しいところだと思いますので、まずは以下の3ステップを基準に考えてみるのがよろしいかと思います。

  1. 強みを5つぐらい挙げる
  2. 自分の強みを使う仕事か考える
  3. 強みを日常的に使う仕事か考える

強みは知るだけではダメで生活や仕事に活かして初めて効果が出るものだということを忘れずにいると良いかと思います。



お金だけをモチベーションにするのは危険…!

よくお金だけをモチベーションに仕事を選び、働く人がいますがこれは結構危険でして…。というのも、アメリカのフォード・モーター・カンパニー(Ford Motor Company)という車の会社の例は皆さんご存じのはず…。

ウィキペディアを引用すると、フォードは「1913年に組み立て工程にベルトコンベアを導入し流れ作業を実現したことは有名である。大量の自動車を早く生産できる高効率の工場設備、士気を高める高給料の工員、一台当たりの生産コストの革新的な低減を組み合わせたフォード生産方式は「フォーディズム」の名で世界的に知られる」ということで、生産ラインの個別化(生産ライン作業)を作ったんですよね~。すばらしい。ですが、この話には続きがございまして、お金をモチベーションに人はよってくるけど同じ作業だと自分を象徴するような強みを活かしている訳ではない、新しいことに活かしている訳では無いので辛くなってくるということが起きたんだそうな。知的障がいの方など単純作業に強みがある人はいいとして、ただお金だけによっていくのは危険ということですね。



ブランディングが大事…!

ブランディングとは自分の持っている才能(特徴・個性・特性)をどうみせるのかということです。才能を守る方法は孤独を守ることです。つまり、他人の批判などは無視するのがよろしいかと思います。また、全ての人の意見を聞くといつの間にか普通になってしまいます何が自分の特徴・個性・特性か分からなくなってしまわないよう、信頼できる方(上司や支援者等)の意見を参考にするのがよろしいかと思います。特に障がい者通しでこれらを話し合うのは危険で、流されたり、その場の勢いで冷静さを見失って就職に失敗する方をたくさん見かけます。客観視して適切なアドバイスをするのが就労支援事業所の支援者なのでぜひ、支援者全員に意見は聞かなくても信頼できる支援者を一人作ってその人のアドバイスは真摯に受け止めるのがよろしいかと思います。



JR東日本テクノハートTESSEIから学ぶジョブ・クラフティング

すでに働いている方にはジョブ・クラフティングがオススメです。ジョブ・クラフティングとは、自分流に再定義することを言います。これは有名な事例がありまして、2015年のハーバードビジネススクールのケーススタディにも掲載されたJR東日本テクノハートTESSEIの例が分かりやすいと思います。

TESSEIは車両の清掃職員に対して、車両内を劇場、清掃職員は清掃する名脇役と考えてもらって清掃してもらったそうです。すると「この清掃という仕事はただの作業ではなく、誰かに見られ、役に立つという意味のある仕事なんだ…!」と清掃員が思い仕事に対するモチベーションがアップしたというんですよね~。
要は考え方、見方ひとつ変えるだけでモチベーションアップにつながるということです。
漫然と仕事をしている、仕事=作業になっている方は是非ジョブ・クラフティングをして今の仕事を楽しくすることをオススメします。



個人的考察

自分の力を信じるとポジティブが高まるので、自分に才能がないものを求めるのではなくあるものをどう使うかを考えていくのがよろしいかと思います。また、新しいことに挑戦するとモチベーションがアップします。ぜひ、就労継続支援B型を利用中の方は就労移行支援を、就労移行支援を利用している方は一般就労を目指したり、サービスの中で新しい事に挑戦してみてください。



参考文献