今年も残すところあと3週間ほどで終わりですね~。早いものです。
そういえば皆さんは年末の大掃除は終わりましたか…?
これからという方や物を片付けたり、捨てるのが苦手で…。といった方には今回の内容は役に立つかもしれません。
ということで今回は、片付けについて書いていきます。



サンクコストバイアスを突破しろ…!

物を大事にすることやもったいない精神が大事なのは間違いないし、このように言うと聞こえはいいのですが裏返すとそれは貧乏性とも言えます。不要な物まで何でもかんでも溜め込みごみ屋敷になってしまっては元も子もございませんからね~。
そこで片付けや物を捨てる時に意識したいのがサンクコストバイアスであります。サンクコストバイアスを分かりやすく言うと上記で挙げた、もったいない精神や貧乏性のこと自分が投資したお金やかけた時間、労力などを捨てられずに未来の行動を決定してしまう性質が人間にはあるという意味で、例えば、

  • 10年前に買ってもうはけないズボンだけど、新品だからとっておく
  • 新しいスマホを買ったけど、古いスマホもまだ一応使えるからとっておく
  • 全然面白くないゲームだけどせっかく買ったんだから最後までやる
  • 1万円入れても大当たりがでなかったパチンコ台だけど、せっかく1万円もつぎ込んだんだからもう1000円入れて粘ってみる
  • GoToトラベルキャンペーンで予約したけどコロナが流行っていて怖い。だけど、キャンセル料がかかるから嫌々旅行に行く

などなど…。皆さんも味わったご経験があるかと思います(もちろん私もあります)。これがサンクコストバイアスですね~。サンクコストバイアスを突破するにはまずそのようなバイアス(偏り・思い込み)があることを知り、意識するのが重要とのこと。片付けや物の取捨をする前に意識してみてはいかがでしょうか…?



自分が捨てることのできない物は「物」ではない。本当に捨てられないのはその「物」に対する記憶

最後に物を捨てる時に非常に参考になるのが2017年のペンシルベニア州立大学の研究になります。この研究では学期末の直前、学生797人に不要な物を寄付するキャンペーンを行いました。その時、

  1. 不要な物を寄付してくださいと言った
  2. 不要な物の写真を撮ってから寄付してくださいと言った

という2パターンで呼びかけをしたんだそうな。
んで結果は、

  1. 写真を撮っていない寄付→533点集まった
  2. 写真を撮ってからの寄付→613点集まった

ということ。研究者もおっしゃっておりますがこの結果から分かるように、物の記憶やその物にまつわる記憶を保存すれば不要な物を捨てることができるようになるんですよね。因みに記憶が保存された…!と思える方法なら何でも良いらしいんで、写真や動画はもちろんイラストを描くのでも良さそうな感じ。また、自分が捨てることのできない物は「物」ではない。本当に捨てられないのはその「物」に対する記憶ということです。これは分かるな~。思い出の品だけどホコリが被ってしまって…。って物がありましたら、ぜひ写真に撮って捨ててみてはいかがでしょうか…?



個人的考察

親の仕事の都合で転勤族だったこともあり、次の家は今より狭いかもしれないからなるべくいらない物は捨てていけ…!と小さいころから言われ続け、身に付いております自分は片付けや捨てることに困ったことが一切ないのですが、困っている方にとっては非常に参考になるのではないでしょうか…?
因みに上記で書いた不用品を写真に撮るテクニックは意識的に行うと良いそうなんで、合わせて覚えておくとよろしいかと思います。かく言う私もそのほとんどをデータ化しておりまして、やっぱこの方法って良いんだな~と改めて感じました。

最後に私が取捨の判断をするときに使っている方法なんですが、その「物」がしっかりと土地代(固定資産税)を自分に払っているのかを基準に考えております。要はどれぐらい自分が使っているか、役立っているか、金額がするか、思い出があるかなどを比較衡量し、そのものが1年間そこに居座る価値があればとっておく、そうでなければ捨てるって感じです。こういった考え方もあるよ~ってことでご紹介しておきます。



参考文献

https://journals.sagepub.com/doi/10.1509/jm.16.0311