【まとめ】目標設定にはデメリットがある、ではどうすべきか?
以前に正しい目標の立て方を書きましたが、そういえば目標のデメリットや達成方法について書いてなかったので、その辺について今回は触れていきたいと思います。
というのも、兎角、目標は大事だ…!とか目標をしっかり立てよう…!と言われることが自己啓発然りで結構多いんですよね。
でも目標設定って実はデメリットも結構あってなかなか難しいのが実情みたいなんです。では、早速そのあたりを見ていきましょう。
目標ってやっぱざっくり決めるぐらいが良さそうだな~って話
オーブリー・ダニエルズさんの書籍には、時間とお金がなくなる行動と習慣、その対策について書かれておりまして、その中で無謀な目標設定についてはしない方が良いという主張を繰り広げております。例えば、何かを成し遂げる、成功する為に無謀な目標を設定してもたいていの人は達成できないそうで、気になる達成率はなんと10%以下とのこと。
無謀な目標は、当然達成難易度がめちゃくちゃ高いので、結果、モチベーションがみるみる下がっていくのが原因らしい…。
更に紹介されている2011年のデューク大学の研究では、
- 景気の悪い企業ほど、無謀な目標にしていた…!
- 景気の良い企業ほど、リスクを避けていくなど堅実な目標にしていた…!
そうです。
確かに最初から無茶ブリな事を言われるとやる気なんて出ませんが、あ、これならできるかも…!ってぐらいの設定だと乗り越えようと思いますもんねー。
目標を立てるデメリット
2009年のハーバードビジネススクールのワーキングペーパーによると、世間での目標設定するメリットは誇張されており、デメリットについてはほとんど無視されているということです。
具体的には、目標設定で
- 視野が狭くなる
- 失敗率がアップする
- 不利益を被る可能性が上がる(長期的な利益を損なう)
- ずるい行動が増える(倫理観を損なう・モラルが下がる)
- 学習心を損なう
- リスクの取り方・回避が下手になる
- 組織が腐敗する
- モチベーションが低下する
などがあるということです。
実践で目標を作る場合、組織の管理者などは、手軽にモチベーションを上げるために目標設定をするのではなく、デメリットを考えた上で、慎重に設定し、適宜問題ないか確認した方が良いよーってことでした。
やっぱ、目標設定って結構難しいみたいですねー。こだわると大変そう…。これじゃあ、何のための目標設定なんだか分からなくなってしまいますね。良い事なし。因みにこういった現象が起きる原因は目標設定にこだわりすぎたからということです。やっぱり何事も過ぎるは良くないってことですね~。非常に納得。
大きな目標や夢はそれ自体にとらわれてしまい本質を見失うみたいですね。結果、達成できないかズルして達成かというルートに絞られていくみたいです。やっぱり、目標よりプロセス重視ですね。
目標達成の方法
っとこれだけだと暗い話で終わってしまうので(笑)最後に「決定力!」でおなじみのハース兄弟の名著「スイッチ! 「変われない」を変える方法」から目標達成の方法についてご紹介します。ハース兄弟によるとブライトスポットを調べるのが目標達成には効果的ということです。ブライトスポットとは上手くいった時の方法を考え実行するという意味になります。他にも目標達成に効果的な方法が書かれていまして、- 目標は一つにする
- 目標は習慣に帰る
- if-thenプランニングを作る
が有効とのこと。当ブログおなじみの単語が並んでいますね(笑)
個人的考察
ブライトスポットが重要なのは分かるんですが上手くいった時の方法って意外と忘れてしまったり記録に残していないことが多く、逆に失敗したときの方が印象が強いせいか長く覚えていたり記録が詳細に残っていますよね。
だから私は上手くいくにしても失敗するにしても記録を残すようにしています。それが上手くいったら自分専用の攻略法のノート(ファイル)としてとっておき、次回必要時に使えるよう保管しておきます。それを見るとあの時はこうしたな~って思い出せるんですよね~。これオススメです…!
参考文献
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