【まとめ】メンタル安定から就活にも役立つ、欠点を強みと捉える「リフレーミング」
リフレーミングってなに…?
リフレーミングは簡単にいうと長所と短所はコインの裏表のような感じだよ~という意味。例えば、一見欠点と思うことでも実は強みだ…!ってことは良くある話で、これを知っていれば相手が悩んでいるときも「それはでも○○とも言えますよね~」とリフレーミングをしてあげて伝えることができると思います。
また、就活でも長所や短所を考え、アピールするときに使えるかと思います。
欠点を強みに…!ネガティブな感情が成功を呼ぶ…!
では具体的によくあるネガティブなことを書き出してリフレーミングをしていこうかと思います。思い当たる項目があれば要チェックや!!(スラムダンク風)- 怒りっぽい→勇気を出しやすい・行動しやすい・頭の回転が速くなる・問題解決能力が高い・説得力が高い・クリエイティブ性が高い
- 傲慢な人→自信満々に表現することができる
- 横柄→クリエイティブ性が高い(2011年の研究)
- 不誠実→クリエイティブ性が高い(2011年の研究)
- 時間を守れない→クリエイティブ性が高い
- 嘘が上手い→クリエイティブ性が高い(2008年の研究)
- 皮肉屋→クリエイティブ性が高い
- メンタルが弱い→感性が鋭い
- うつ傾向になりやすい→分析力が高い・注意力が高い・集中力が高い・空間認知能力が高い
- 落ち込みやすい→集中力が高い・注意力が高い・分析力が高い・空間認知能力が高い・クリエイティブ性が高い(2017年の研究)
- 悲観的→現実に物をみる力が高い・分析能力が高い
- 悲しみ→嘘を見抜く能力が上がる・騙されにくくなる・注意力が高い・集中力が高い・空間認知能力が高い・分析力が上がる
- 不安・緊張・心配・自信がない→一生懸命努力する・徹底的に準備する・反省点を受け止められる・目標達成率が高い・モチベーションがアップする・無駄なリスクをとらない・良い決断(意思決定)を下せる・すぐ助けを求められる・嘘を見抜く力が高い・素早く見る力がアップする・知性が高い・記憶力が高い・正確性が高い・友人関係が良い・信用、信頼されやすい・事故死亡率、偶発的死亡が低い・クリエイティブ性が高い・警戒感が高い・集中力が高い
- 罪悪感が強い→倫理感が強い・信頼できる人(シカゴ大学の研究)
- トラウマがある→対人関係、メンタル面、人生への成長が期待できる・判断力が高い・クリエイティブ性が高い
- 孤独を感じやすい→クリエイティブ性が高い
- 飽き性→クリエイティブ性が高い
- 注意力・集中力がない→クリエイティブ性が高い
- 疑り深い→クリエイティブ性が高い(2011年の研究)
- 嫉妬深い→他人の良さ、長所に気付きやすい
- 怖がり→準備を怠らない
- 恥ずかしい→穏やか・謙虚
- 人見知り・恥ずかしがり・引っ込み思案→問題解決能力が高い
- 挑戦するのが苦手→継続力・忍耐力が高い
- ポジティブ→やる気を作り出す・対極をみる力がアップする・大きな視点でみられるようになる・クリエイティブ性が上がる
- ネガティブ→思考戦略・対人戦略がアップする(記憶力がアップ・判断力がアップ・騙されにくくなる・偏見や差別が少なくなる・粘り強くなる・失敗を認め人のせいにしなくなる・社交スキルがアップする・公平さがアップする)
- 内向的→深く考えることができる・他人の話をよく聞く・細部に集中力を向けられる・集中力が高い・クリエイティブ性が高い・セルフアクセプタンスが得意
- 消極的→慎重で物事をコツコツ進める事が出来る
- 協調性がない→独立自尊で生きていける
- 怠け者→忍耐力がある
そのため、先程も書きましたが、欠点に悩んでいる方には「それは強みで具体的には○○という強みなんだよ~」と伝えてあげてください。または、上記を読んで自分の強みを見直せるよう書いておくのもいいかと思います。
リフレーミングを上手く発揮させるために重要なこととは何か…?
「成功するにはポジティブ思考を捨てなさい 願望を実行計画に変えるWOOPの法則」で有名なガブリエル・エッティンゲン博士の2015年の研究によると、欠点を強みとして捉える(リフレーミングする)ことができると、パフォーマンスが上がるのではないか…?ということについて調べてみたそうです。
実験は全部で4つ行ったそうで、実験1では、短所についてじっくり考えてもらったら、多くの人が自分の長所として考えることができたそうです。
実験2では大学で、実験3ではオンラインでそれぞれサンプルを集め、衝動性はクリエイティブ性と関係しているというのを伝えてみると反論が多かったそうです。
そして、大事な実験4です。
実験4では、まず初めに参加者に衝動性という短所があることを信じさせたそうです。
その後2グループに分けて、以下のことを伝えたとのこと。
- 衝動的な人はクリエイティブ性が高い人と言える科学的根拠があると伝えた(リフレーミングした)
- 衝動的な人とクリエイティブ性が高い人は関係がないと伝えた(リフレーミングしなかった)
最後に、参加者全員のクリエイティブ性を測ってみたんだとか。
結果、リフレーミングをしたグループはクリエイティブ性がアップしていたそうです。
つまり、この4つの実験から分かったことは、
- 自分の弱み・欠点といったネガティブな要素が強みというポジティブな要素になることを実は自分自身は知っている。しかし、普段深く考えないので気付いていない…。
- リフレーミングをして欠点=強み・短所=長所ということに気付き、信じることが出来れば、強み・長所として活かし、実際にパフォーマンスを向上させることが出来る…!
ってことになります。
自分の短所を知り、長所だと考えられることによって、初めて本当にパフォーマンスがアップするんだってことですね。逆に言えば、短所を知らない(受け入れられない)、または短所だけ知っていてもリフレーミングできなければパフォーマンスアップは見込めず、弱点だけがそのまま目立ってしまうとも言えますんで、ここは是非ポイントとして押さえておきたいですねー。
上記を踏まえると、自分のみたくない部分である、弱み・短所・欠点と言われるものをまずは逃げずにしっかりとみて受け入れることがファーストステップであり、重要だと思います。
この当たりは、
- ポジティブシンキング・自信に共通しているたった一つの大事な事、不安・緊張・心配・ネガティブに共通しているたった一つの大事な事
- 障がい者支援について考える その13「番外編:恥をかく大切さのTED動画が非常に勉強になった件」
- 第22回月1社内研修「番外編:恥・無防備を知るためにぬかるみに足を踏み入れその果てに得られる答えはなんなのか?」
- うつ病や摂食障害を軽減し人生の満足度を上げる「セルフコンパッション」の鍛え方
でも触れていますのでご覧ください。
になる恐れもありますんでご注意を。
個人的考察
支援者だと特に精神の方にリフレーミングをしてあげることが多いかと思います。相談されてパッとその場ですぐにリフレーミングをするには練習が必要です。
個人的なオススメはリフレーミング1000本ノックで2人1組で一人がネガティブなことを言い、もう一人がリフレーミングをしていくって練習が良いかと…。もちろん、一人で思いついたネガティブをリフレーミングしていくって言うのもアリです。昔一人で自分も練習したな~。
また、それぞれにリフレーミングした内容を随時忘れないよう書いてもらうことも重要です。ネガティブに襲われているとき、調べる余裕なんてもちろんないのですぐに見直すことができるようにしておくとよろしいかと思います。
リフレーミングできる新たな内容を見つけた時は、随時、書き足していこうと思います(サイレント修正していく)
もしかしたら、以前に見た内容と違うのがある…!ってなっても怒らないでください(笑)
最後にポジティブやネガティブのリフレーミングの内容を踏まえると、
- ポジティブな時は企画や新しいことをざっくり考えると良い
- ネガティブな時は細かく見る事や物を具体的に作り上げると良い
ということになりますので、もし、よろしければ、自分の精神状態を上手く利用し、ご活用ください。それでは。