今回は双極性障害と環境要因の関係についてです。
それでは早速チェックしましょうか。



双極性障害と環境要因の関係についてアンブレラレビューを行ってみた…!

2017年のパドヴァ大学の研究によると、双極性障害と環境要因の関係について系統的レビューとメタ分析のアンブレラレビューを行ってみたそうです。
そもそも双極性障害は、遺伝的要因と環境要因の両方が関係していると考えられております。そこで今回、環境要因との関係を掘り下げてみることにしたんだとか。
まず最初に2016年10月7日までに発表された該当研究をPubmed(MEDLINE)、EMBASE、PsycInfoといったデータベースで検索してみたそうな。またこの時、観察研究の系統的レビューとメタ分析のみを探してみたらしい。次に検索にヒットした研究をピックアップして質の高い物を選んで行ったそうです。
最終的に基準を満たした研究は16件でして、

  • メタ分析:7件
  • 系統的レビュー:9件

となっておりました。
また関係していそうな環境要因は全部で51個あったそうで、これらのデータを基にアンブレラレビューを行ってみたみたい。
結果、

  • 説得力のある関係性の強いエビデンスは過敏性腸症候群(IBS)のみ(OR2.48)だった…!
  • 幼少期のトラウマはかなり関係していそうな感じだった…!
  • 喘息と肥満は関係していそうな感じだった…!

とのこと。
確かに「腸内細菌・腸内フローラは超重要!あらゆる不調や脳の支配率、精神障がい・発達障がいにも関わっている件」の記事で紹介した研究にも、双極性障害(躁うつ病)と過敏性腸症候群が関係ありそうと出ていたんで、改めて疑いが濃くなった感じですな。



個人的考察

もちろん観察研究がベースなんで因果関係は不明なのは変わらないってところは注意が必要です。まぁ、腸内環境の改善やリーキーガットの対策をしておいて損はないかと思いますんで、行っておくとよろしいかと。



参考文献